里見カップル 2 . 。

.kaito ページ32

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授業を終え Aと家路につく。
当たり前のように繋がれた手をブンブン揺らしながら歩くA。



幼さの中にある女性らしさに何度やられただろうか。


貴『 今日の夕飯何にしよっか 。』


『 ハンバーグたべたい。』


貴『 じゃあそうしよ！スーパー寄らないと。』



帰り道にスーパーに行くのも慣れたもの。
カートにカゴを乗せカラカラと押すのは俺の役目

Aはちょこまかと食材を探しては吟味してる

いい嫁になるんだろうな と 口も綻ぶ。



お会計を済ませ2人で１つずつ買い物袋を持ち
片手はまた繋いで家へと向かう。


外はどんより雲に覆われている。
雨が降りそうな空 。足の速さも少し早くなる。



鍵をガチャリと回し家に帰ると
パタパタと忙しく動くA。


キッチンに立つ小柄な彼女はとっても可愛くて
見ているだけで幸せだ 。


Aの料理は健康的でなおかつ美味しい。
高校生の頃から完璧に胃袋を掴まれている。


それからもいつも通りに食器を洗って片して
お風呂に順番に入る。


水を含んでこげ茶になった背中まであるロングヘア。
タオルとドライヤーで乾かしてやると さらさらとなびく。


この匂いが俺と同じっていうのもたまらない。


Aの髪を乾かし終えると 交代！ と 俺のも乾かしてくれる。



それからソファと机の間の床に2人で横並びに座り
テレビを見る。


芸人さんを見てケタケタ笑う姿
ドキュメントものを食い入るように見る姿
感動ドラマで涙をこらえる姿


コロコロと表情の変わるA。
全部が愛おしい。




『 ねえ A 。』



貴『 ん ？ 』







『 結婚しよう 。』


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