里見カップル 2 . 。

.kaito ページ25

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わかってた。


真壁が弱くなんてなくて強い人間だってこと。
もしかしたらAも噂通りこんな俺よりも彼奴とのほうが。
なんて考えたこともあった。


全てが図星で何も言い返せない 。


『 取り返しのつかないことしたって、そんなの知ってたよ！』


俺の撮った動画がきっかけとなって景山は死んだんだ。
何度自分を責めても何度後悔しても足りなかった。


『 殴ってくれ、』


いっそ殴られたほうが救われる。

そう思っていたのに 此奴はやっぱり俺よりも強くて大人で。

景山はそんなことを望んでいないと言い切った。



真『 この悲しみを力に変えてくれ 里見！』


俺なんて足元にも及ばないくらい
此奴は強くて格好良かった。


柊『 刑事さん 、僕が語ったのはあくまで理想論です。』



だけど現実は甘くない。



そういうと先生は拳銃を取り出し俺らの方へと向けた。
みんなが教室の端に逃げるのがわかる。
俺とAは一歩も動けなかった。いや、動かなかった。


後ろの方でみんなの泣き叫ぶ声が聞こえる。


柊『 今から名前を呼ぶ５人は美術室に来い！それ以外は教室から出るな！出たら命の保証はない！』



この5人の中に今俺の隣にいる彼女が入ってたら
あり得そうな現実が怖くて仕方がなかった。
全ては俺から始まったことで 俺のせいでみんなを彼女を怖い思いをさせてしまった。
だから、だから。




『 待ってくれ！』


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