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ドアの方から唯月が海斗を呼んだ。
唯『 里見 、あんた疑われてるよ 。Aも 。』
海斗は少しも表情を変えることはなく
でもいくらか低い声で返答をした。
愛『 ほら、名推理聞かせてよ 。』
と廊下から押し出したのは茅野さんで
茅野さんは少し怯えたような感じでボソボソと話し出した。
茅『 里見くん 全国大会の日 、会場にいたよね ? 水泳部のジャージ着て。田代さんと一緒に。』
クラスがざわついたのがわかった。
真『 そういえば 里見にジャージ貸したんだっけ。色々バタバタしてて偶々居た里見に手伝ってもらったんだよ。』
兵『 たまたまね、たまたま 。』
海『 部活が中止になったから見に行っただけだよ。Aも暇してたから一緒に 。』
『 全国大会なんだから気になるに決まってるでしょ? 』
花岡『 海斗が部活中止になったのは本当だよ!ここに書いてある。』
と海斗の援護に入るのは親衛隊の沙良 。
兵『 でもお前 里見に振られてからマネージャーやめたんじゃなかったっけ?』
なんて兵頭も煽ってる。
ギスギスした空気。
ここにいるのも嫌になる。
こういう時に過ぎる時間はあっという間で
約束の8時を迎えた。
ぶっきーの携帯から聞こえる刑事さんの推理。
有力な候補者は 熊沢花恋と里見海斗 そして私 。
花恋は大会関係者であって 海斗と私は会場にいたことを覚えられていたらしい。
顔がイケメンだったからとか 可愛かったからとかしょうもない理由で覚えておかないで欲しかった。
それから指摘したのはジャージについたオレンジ色のシミ。
私たちの中でトマトジュースを飲んだ人がいたと言い出した。
なんでそんなこと知ってるの?
てかそのことをさっき聞いてきたのって
_________ ぶっきーなんだけど。
トマトジュースを飲んでいたのは熊沢花恋。
そういった刑事さん。
熊沢『 ちがう!私は大会の日にはゼリーしか食べないって言ったでしょ!?』
柊『 悪い熊沢。先生間違えちゃったよ。』
嗚呼、この人はなんて意地悪なの。
初めから刑事さんに当てさせるつもりなんてなくて
みんなの前で彼と私に自白をさせ 5人の命を奪うつもりだった。
両方の制裁を確実にとったんだ。
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ぺんちゃん(プロフ) - 万歳三唱 (2019年5月3日 0時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
すずめ。(プロフ) - 美月さん» ありがとうございます!君スピの公開が終わりかけてきたら連載させていただきますね!それまでお待ちいただければ嬉しいです! (2019年4月22日 23時) (レス) id: eb9b5347c3 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ。(プロフ) - 美紀さん» 喜んでいただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年4月22日 23時) (レス) id: eb9b5347c3 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ。(プロフ) - 涼宮美桜さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年4月22日 23時) (レス) id: eb9b5347c3 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 初めまして。こちらのお話とても面白くて大好きです!もし宜しければ君スピのお話も書いてください!!! (2019年4月17日 23時) (レス) id: a2679f6075 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずめ 。 | 作成日時:2019年4月1日 11時