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普段海斗が私を迎えにきてくれる 1時間前。
学校指定のジャージを身につけた自分に違和感を覚えながら荷物の確認をする 。
すると 聞き慣れたインターホンの音が聞こえた。
ドアを開けると ジャージ姿の彼 。
海『 おはよ 、A 』
なんて その姿で言われたら 居ても立っても居られなくなって 急いで家の鍵を閉めると 彼に駆け寄り 勢いはそのまま 海斗に抱きついた 。
海 『 おお、 どうしたの? 』
『 んーん、なんでもない 。いつもありがとう 。 』
海『 そっか 』
そう言って海斗は私の頭をぽんぽんと撫でてから手を繋ぐと
海『 いこっか 』
学校へと向かった。
学校に着くと見える校庭は 体育祭の準備でせわしなく人が動いている。
それは校舎内でも同じで みんなのテンションが上がっているのがよくわかる。
教室に入ると おはようと声をかける前に愛華達に連行された 。
愛 『 待ってたよ!A。今日は里見にいつもより可愛い姿みせなきゃ。 』
唯 『 惚れ直させるよ 』
涼 『 ほら!早くここ座って 。 』
と急かされ 涼音の席に着くと 愛華は器用に私の髪をくるくると巻き始め 唯月は私にメイクを施し始めた 。私はされるがまま 。
愛 『 できた! 』
そう言って私に鏡を向けると 綺麗に巻かれた髪はポニーテールに結わかれ クラスカラーの赤いハチマキはゴムの所に綺麗に結ばれていた。
唯 『 いつもの何倍も可愛いわ 』
涼 『 本当可愛すぎ ! 』
『 あ、ありがとう 』
みんなに囲まれありえないくらい 褒められるとどう反応していいかわからない 。
涼『 これは里見にもみせなきゃでしょ。 』
『 いや、別にいいよ 』
唯『 嫌 、ダメ 。里見 ! 』
私の言葉を遮るように唯月は海斗を呼んだ 。
ゆっくりとこっちに向かってくる海斗。
海『 何? 』
唯 『 ほら! 』
唯月が私を海斗の前に無理矢理出させた。変じゃないかな 。不安がよぎりながらも目の前の海斗を見上げる。
涼『 惚れ直しちゃったでしょ 〜 』
海斗は黙ったまま。やっぱり変だったかな。なんて少ししょげていると
海『 凄え可愛い 。』
と耳まで真っ赤に染めて言ってくれた。めちゃくちゃ嬉しくて 無意識に笑みがこぼれる。
海 『 まあ、惚れ直す必要もないくらい好きだけど。似合ってるよ。 』
... 確信犯 。
彼の方が一枚も二枚も上手。
里見海斗には完敗です。
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ぺんちゃん(プロフ) - 万歳三唱 (2019年5月3日 0時) (レス) id: b91641893d (このIDを非表示/違反報告)
すずめ。(プロフ) - 美月さん» ありがとうございます!君スピの公開が終わりかけてきたら連載させていただきますね!それまでお待ちいただければ嬉しいです! (2019年4月22日 23時) (レス) id: eb9b5347c3 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ。(プロフ) - 美紀さん» 喜んでいただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年4月22日 23時) (レス) id: eb9b5347c3 (このIDを非表示/違反報告)
すずめ。(プロフ) - 涼宮美桜さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年4月22日 23時) (レス) id: eb9b5347c3 (このIDを非表示/違反報告)
美月 - 初めまして。こちらのお話とても面白くて大好きです!もし宜しければ君スピのお話も書いてください!!! (2019年4月17日 23時) (レス) id: a2679f6075 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずめ 。 | 作成日時:2019年4月1日 11時