里見カップル . 。

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放課後





教室もトイレも何処も彼処も掃除中
残されたのは廊下しかなくて
少しひんやりする廊下で彼奴を待ってたとき
隣から声をかけられた



兵 『 お、里見じゃん ！ 』



兵頭だった
此奴は一言で言うとお調子者
一緒にいるだけで本当に面白い
でも面倒臭い所もあって


兵 『 なにしてんだよ 、Aちゃん待ちか？
うわ 〜 、ムカつくわ 里見カップル ！！ 』


なんて言って絡んでくる所
そして何と言っても声がでかい



『 うるせえよ 、てか何名前呼びしてんだよ。 』


と 軽くヘッドロックかけてやる
このやりとり何回やれば気がすむのか
兵頭とふざけあっていると Aと掃除していたはずの諏訪がこっちに向かってきた



兵『 お前 なんかやらかしてねえよな ？ 』


『 なんもしてないけど 、、 』



諏訪が俺に話す事といえば大抵Aの話しかない
俺なんかしたっけと頭を巡らすが身に覚えがない
とりあえず 兵頭から離れ改めて諏訪を見ると 、


唯 『 ちょっと 里見！ 』


なかなか大きな声で呼ばれると腕を掴まれ、
用があると言う諏訪に向き合う



『 何？ Aがどうかしたの？ 』


唯 『 あんたの彼女 、何 可愛すぎるんだけど ！ 』



そう言ったと思えば バシバシ腕を叩いてくる
地味に痛いんだけど


それから話を聞いていくと
今日出かけるはずだったのが延期になって悲しんでる事 雨のせいで手が繋げないと嘆いてた事 ...
彼女の滅多に見せることのない素直な気持ちを話してきた


そして最後に


唯 『 ほら 、Aが寂しそうにしてる。 』


と彼奴の方を指差した
黙々と掃除をしてるように見えて同じところしか穿いて居ない彼奴 諏訪は最後に俺の肩を軽く叩き教室へ戻った






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