里見カップル . 。

やいたもち kaito ページ42

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今日も面倒な学校が始まる。
毎朝迎えに行っているAの家。
今日は日直だから先行くと昨日の夜にLINEが入ってた。


別に迎えに行くのに。
朝早く起きることより彼奴と登校できない方がなんか嫌なんだけどな 。なんてことを、考えながらいつも2人で歩く道を1人で歩く。


もうすでにAは学校にいるの知ってるから俺も1早く家に出て行こうと決めてた。


教室のドアを開けるとAの周りには珍しく甲斐と須永 。


なんで此奴ら今日こんな早いの？
遅刻常習犯のくせに。


そこそこ大きな音を響かせて教室に入ったのに全然気付かない。
遠くてなんの話ししてるのかわからないけど Aの赤く染まった頬と須永と甲斐のにこやかな表情。


Aにあの顔させるのは俺だけでいいんじゃない？


どす黒いなにかが俺の中を渦巻いた。


甲『 まあ大丈夫だって！ 』


と 教室中に響くようなでかい声を発し甲斐がAの頭に触れようとした時。


あ、もう無理だ 。


『 なにが大丈夫なの？ 』


思いのほか低い声と強い力でつかんでしまっている甲斐の手。


須 『 いや、里見なんもないんだわ 。』


甲 『 なんか悪いな 、田代ちゃんと話しとけよ！ 』


そう言って2人は慌てた様子でさっさと何処かに行ってしまった。


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