里見カップル . 。

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放課後


今日はこの間彼が見つけたっていうカフェに行く予定だった
でもそこは小さなこじんまりとしたカフェだったから室内は埋まってるだろうし テラス席は絶対に無理ってなって延期


しかも今週は掃除当番
一番長引く教室掃除でもう本当に運がない
ちょっとやけくそになって 掃除ロッカーから箒を出すと 同じ掃除当番の唯月が私に声をかけた。


唯 『 A どうしたの？ 珍しいじゃん 。 』


『 あ 、唯月 。 ねぇ 聞いてよ 〜 ！ 』


誰かに話したくて話したくて
雨がしょうがないってこともよく分かってるし
自然現象だからどうもしようがないのもわかってるけど聞いて欲しかった

ひと通り話し終えると なにも返事を返してこない唯月


『 唯月 ？ 』


すると唯月はいきなり私を抱きしめてこう言った


唯 『 あんたって人は、、もう！私が言ってきてあげる！ 』


今度は勢いよく私を離すと廊下に居る海斗の元へ歩き出した
唯月 どうしたんだろ 。要らないこといわないといいんだけど 。そんなことを思っていると


海『 A 、 』


彼が私の名前を呼び手招きをする
急にどうしたんだろう 。廊下へ出て彼の元へ行くと



海 『 今日 あのカフェ行けそうにないからさ、Aの家行ってもいい ？ 』


沈んでた気持ちが一気に晴れた
内心めちゃくちゃ嬉しいけど平然とした感じで


『 ん、いいよ 〜 。』


と返事を返す
すると彼は私の頭をぽんぽんと撫でると私の顔を覗き込んで


海『 早く終わらせてきて 待ってるから 。』


その言葉に小さく頷けば 急いで教室に戻ると
さっと隣に唯月がきて


唯 『 感謝しなさいよ ？ 』

と呟いた


掃除が終わるとすでに彼は私の荷物まで持っていて


海『 ほら、帰るよ？ 』


私に手を差し伸べた その手をきゅっと繋ぎ下駄箱まで行くと目の前は朝よりは小ぶりになった雨



私が雨が嫌いなのは 彼との時間を邪魔してくるから
でも今日だけは いや 今日からは 雨に感謝する 少しだけ



だって 特別な時間を作ってくれたから


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