里見カップル . 。

ホワイトデー kaito ページ32

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一ヶ月前のバレンタインの日
あの日はAにやられた。


まず贈り物に意味があるなんて知らなかったし。


だから俺もホワイトデーにはそれなりの気持ちのお返しを とずっと悩んでた。


水越や諏訪、小宮山に聞いたり 中尾にアドバイスもらったり。


でもみんな言うのは Aならなんでも喜んでくれるよ。とか 里見が選ぶから嬉しいんだよ 。なんて言葉。


やっぱりそうだよな と毎回振り出しに戻る



それから悩んでるうちに 3月に入り 色々な事件が起きた。



俺たちが学校を卒業したと言う事にまだ実感が湧いてない3月の12日 。



あと2日でホワイトデーだ。
何も準備できてない。
あんなことがあって より 彼奴を大切にしたいと思った今だからこそ何か形にして贈りたい。



それから俺はショッピングモールに来た。
町はホワイトデーギフトに溢れてる。


なんかどれもこれもピンとこない。


ふと視界に入った店の店頭にひっそりとおいてあったもの。
それに惹かれて携帯で調べてみる。


あ、これだ。そう思った俺はすぐさま手に取り包んでもらう 。


喜んでくれるといいけど。


それからブラブラとショッピングモール内を歩いていると 目についた煌びやかなアクセサリー達。


ショーウィンドウの中で１つだけ輝いて見えた。


そうだ 。これにしよう 。


絶対彼奴にぴったりだろう。
素敵な日になるだろうと確信した。

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