里見カップル . 。

雨の日 ページ4

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季節は梅雨
毎日毎日 雨が降ってジメジメしてて
気分も下がる



小さな頃は雨が大好きだった


水溜りで遊ぶのも楽しかったし 雨の音が心地よかった
濡れたらお母さんに怒られるけど 小さな反発心で自らびしゃびしゃになることもあった
長距離走が苦手な私は雨だと校庭が使えなくなって違う授業に変わったりして 雨に感謝したこともある



いつからだろう 、雨が好きじゃなくなったのは



高校2年になって 少しだけ制服を崩し しっかりとメイクをしたり髪を巻いたりするようになった

雨の日は湿気で髪がうまくいかなくて苛立って ところどころミスを連発する

雨で濡れたら寒いし 冷たいし最悪

この時期は暑いんだか寒いんだか、じめじめするし



でも私が雨が好きじゃない理由はその他にある



2年の春に里見海斗という彼氏ができた
それから彼と一緒に登校したり 放課後どこかへ出かけたりすることも増えた



雨という存在はその時間を邪魔するんだ



登校の時 雨が降っていれば勿論傘をさす


『 ____ おはよ 。 』

海『 おはよ 、ここんとこ雨続きだね 。』


ほら 、晴れの日には繋がれる手も雨が邪魔をする
彼の隣で歩いていると 傘がぶつかって上手く歩けない ブレた傘から跳ねる水滴でまた濡れるし



海 『 A ちゃんと歩けてないよ？ 』



そんな私を見て 笑ってる彼
だから私も態と傘をぶつけて彼をよろけさす



海 『 あぶな 、なにすんだよ 』



口を尖らせながらそう言う彼が可愛くて ふと笑みがこぼれる ちょっと雨に感謝した






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