里見カップル . 。

とても甘くて憂鬱な日 kaito ページ30

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例年今日は少し憂鬱な日。


有難い事に俺のことを好いてくれてる人が沢山いて
その子たちから色々なお菓子を貰う今日はバレンタインデー。


一年のときはもらえるだけもらってた。
甘いものがそんなに好きじゃない俺はごめんって思いながら一口だけ食べて家族とか友達にあげてた。


二年になって 彼女ができて 貰うべきか凄い悩んでた。多分彼女にとっても義理とか本命とかはさておいてもらうって行為はいい気はしないと思うし。
でもAはちょっと変わってて 去年のバレンタインの前の日俺にこう言ったんだ。


貴『 明日 気にせず貰ってね？みんな海斗のために色々準備してくれてるんだから 。あ、でも 告白はおっけーしちゃだめだよ？ 』


きっと彼女のそういうところに惚れたんだろう。


今年も学校に着き下駄箱開けると起きる雪崩。
用意しておいた大きめのトートバッグに詰める


廊下を歩いてる間も 進みにくいくらい両側から渡してきてくれる 。

やっと3Aにつくといつもよりやっぱり賑やかでまだ朝なのに疲れのピークが来たような気がした。


机の上にはまた山 。
少し投げやりになって持ってるバッグにぼこぼこ入れていくと優しく肩をとんとんと叩かれた。

振り向くとそこにはAがいた 。

こいつといるだけで疲れが吹っ飛んだ気がした。




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