里見カップル . 。

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初めはいつもと何も変わらず ゲームしてテレビ見て 。
海斗の家の録画履歴を見させてもらうと 私の好きな俳優さんが出てるドラマがずらり 。


『 ねえ、これ見ていい？ 』


海 『 いいよ、これってあの人出てる奴？ 』


『 そう！』


何回も見たドラマだけど再生し始めると 話に入り込みその人に釘付けになってしまった 。

すると 不意に突かれる右頬 。
海斗がなかなかの強さで突いてきている。
地味に痛い。


『 なーに？ 今見てる 』


海『 知ってる。ここ来てよ。』


少しふてくされたように海斗は膝の上を叩に座るよう促してくる。これは言うこと聞かないとめんどくさいやつ。でもちょっとだけ嬉しいのは隠しておこう。


それでもなおテレビの画面には私の大好きな俳優さん。

凄い演技上手、かっこいい。食い入るように見てると また引き寄せられ 首筋にくすぐったさが残る。


『 めちゃくちゃ甘えたさんだね、』


そう言って少しセットされた海斗の頭を撫でその場を過ごすと


海『 ねえ、A 』


いつもより低めの声で名前が呼ばれる。
あれ 、やらかした？
少し身構えながらも振り向くと 予定ではふてくされた海斗の顔が見えるはずだった。


今見えているのは近すぎてぼやけた海斗と唇に触れているもの。


状況がわかってしまうと一気に顔は真っ赤に染まる。


海『 そろそろ俺の相手してよ 。』


そう言うと私を抱き上げ向かい合わせに座らされ降りれないように引き寄せられる。
それと同時にテレビも消され部屋にはなんの音も響かない。


そんな中幾度となく落とされる口付けと聞こえるリップ音に 恥ずかしさから目が潤むのがわかる 。
すると止んで決まったキスの雨 。
何か物足りなく感じてしまう自分がいる。


今日の海斗 、ずるくない ？


訴えるように海斗の目をじっと見つめると 口元を緩ませこう言ってきた。



海『 ねえ、何して欲しい？ 』



身体がゾクっとした。

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