stpr合作短編集！

《ここあ。》なりそめ【橙】 ページ10

※エセ関西弁

ジェルサイド

桃「いやーびっくりなんだよな...俺の方がイケメンなのにジェルにめっちゃ可愛い彼女が出来てるって」
何なんコイツ。めっちゃ失礼やんwwww
赤「でもそれは俺もびっくりだったなあ...」
紫「でさ、ジェルくんとAちゃんが付き合ったなりそめってなんなの？」
なりそめかあ...誰にも話したこと無かったな...。
青「ジェルくん教えて！」
橙「まあ...ええよ？」

ー過去
『だーるー』
橙「またお前何かやらかしたん」
『別に良いじゃんか…真面目な生徒会長さん？』
そう、俺は苺学園の生徒会長だ。
そしてコイツは学園で問題児と言われていて、不良らしい。
なんで俺に任せるん？え？
『ていうか何も用ないなら帰るから。アンタに付き合ってる暇なんてない』
橙「この後何するん？」
『関係ないでしょ？それともアンタにはそれを聞く権限があるわけ？』
橙「それはある。俺は校長先生からお前を指導しろって言われてるから」
これが権限なのかは知らんけど。

『ふーん。あっそ。別に悪いことはしてないけどね？......母親がいないからさ。妹の面倒私が見てんの。何か文句ある？』
え？何で...じゃあ不良なんて言われてるん。
橙「頼る大人はおらへんの」
『居るわけないじゃん。聞くけどこの学校の教師がこんなこと言ったって信じると思う？』
そっか。この学校は金持ちの子供が通う学校だ。こんな境地に立ってる生徒が居たって信じるわけないだろう。
橙「...俺が言ってみる。何とか任しとき」
『...はいはい。気持ちだけ受け取っとくわ』
信じてくれない。所詮生徒会長とか思ってるんやろうな...。

橙「じゃあさ、好きな人を助けたいって言ったら？」
『は？』
橙「ずっとお前が好きだったんよ。お前を助けてやりたい...だから付き合ってくれない？」
固まってる。失敗したか？いくら生徒会長だからってメンタル崩壊するぞ？
『......私も』
橙「え？」
『そっちから告ってきたくせになに言ってんの。だから...良いよ』
橙「...これからよろしくな、A」
『...よろしくね、ジェル』

ー
青「Aちゃん不良だったの！？」
赤「家族の世話が大変だったからなのかなあ」
今思うとそうなのかもしれんな。
紫「いい話聞かせてもらったよ...ジェルくん」
桃「ジェルじゃないと築けない絆やな」
さっきと反応全然違うんやけど。

『ジェルー！あ、すとぷりの皆来てる！』
これからもこの楽しい時間が続くと良いな。

ーーーーーーーー
ジェルくんの口調...。

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