stpr合作短編集！

《垂氷。》告白の練習【紫】 ページ12

ななもり。side




こ｢ねぇほんとにやるの！？
僕いやなんだけど！！｣


な｢おーねーがーいっ、昨日はやってくれるって言ったじゃん………？｣


こ｢まぁいいけどさぁー！だっる！｣



何をするかと言うと

俺がAちゃんに告るための練習である……



な｢じゃあ、はいこれ｣


こ｢カツラ！？
そこまでやるの！？｣


な｢やっぱ雰囲気も大事かなって｣


こ｢ねぇ面白がってるよね！？｣



はい、うるさいうるさい

無視無視☆←



な｢ゴホン、じゃあよろしく｣


こ｢ハイハイ……
ヴっ、ゴホン、あ…あ、あ、ころみだよ////｣



女声上手くなったなぁころちゃん……

よし、やるぞ！



な｢あ、ころみちゃん！｣


こ｢な、何？なーくん///｣


な｢俺、ころみちゃんに伝えたいことがあって……
好きです！俺と付き合ってください！！｣


こ｢ごめん、私バナナにしか興味ないから｣


な｢えええええええええええ！？！？！？
じゃなくて、そこは

｢う、うん、じゃあよろしくお願いします///｣

って言って欲しかったんだけど！？！？｣



あーどうしよう
振られたら俺立ち直れないかも(´；ω；｀)



こ｢ま、凄い無難な感じでよかったと思うよー｣


な｢無難かぁ………いっそ壁ドンでもしてみる？｣


こ｢壁ドン？なーくんにできる？｣


な｢失礼なっ！そのくらいできるよ俺だって！｣




ころちゃんに壁ドンの練習も付き合ってもらった



こ｢なんかイケナイことしてるみたいで嫌なんだけどこれ………｣


な｢大丈夫大丈夫、何もしないから｣


こ｢そりゃあそうなんだけどさ｣


な｢あー、Aちゃんに壁ドンできるかなぁ………
ちょ、女の子になったつもりでやってみて？｣


こ｢ヴッ、ゴホンゴホンあ、あ、ころみだよ//
スゴイドキドキスルー、ナークンカッコイイー｣


な｢すごい棒読みじゃん(´；ω；｀)｣






『えっ、なーくん……？』



な｢あ、Aちゃん！
って、あ………｣




そーいえば今ころちゃんに壁ドン状態だった！？
やばい誤解とかないと！！！



な｢あ、Aちゃん、これは………！！！｣


『……ほ、放課後の教室でなにやってんの(笑)
2人で仲良くね！！』



な｢あっ、………｣



軽口叩く声だったけど、目には涙が浮かんでた

傷つけた………



こ｢いや、早く追いかけなよ｣


な｢言われなくてもそうするよ！！｣



誤解、とかないと

俺が好きなのは


Aちゃんだって

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