よん。 ページ5
-屋上。-
夏渚『冷たい風...死ぬには丁度いいくらいね。ふふっw』
普通、死ぬというのに笑う人は少ないだろう。
私は自ら「死」を選んだ。負けて死にたくない。
...そうか。私は「手術」という賭けから逃げたんだ。
私は...やっぱり弱い。嫌ってもらうという馬鹿な考え方で。
自×という逃げで、この世を去るんだ。
いや...もうそんなことも考えなくていいよね_____
私は、病院の屋上から飛び降りようとした。その時。
バン!_____
屋上の扉が開いて、凛空が入ってきた。
凛空「姉ちゃん!何してんだよっ!」
夏渚『ごめんね、凛空。私は病気に負けて死にたくないの。だから___死なせて?』
凛空「駄目だよ!まだ生きられるんだ!姉ちゃん...いや、夏渚ちゃん!」
ズキンッ_____
あれ?頭が...痛い。鈍器で殴られたような衝撃により私は気絶した。
...ここはどこだ?...!?あれは、過去の私と家族。
ここは、孤児院?あれは...あの小さい子は凛空?
つまり、私と凛空は本当の家族じゃない...?
それならば、なぜ私が死ぬのを止めるの.....?
凛空「姉ちゃん!?先生!姉ちゃんが起きました!」
先生「気分はどうだい?あ、手術は終わったんだ。
君が気絶している間にちょちょっとね。」
夏渚『ん、んん...気分は、まぁまぁですかね。というか、手術はや!』
凛空「莉央ちゃんには手術成功して治ったって言っておいたよ。」
夏渚『ありがとう。でも...私はアノコに顔向けが出来ない。
だから私は、転校する。東京から、栃木に。』
凛空「...わかった。というか、これまた変なところに。」
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作者名:ふる。 | 作者ホームページ:http://sakura///satomi
作成日時:2019年6月15日 10時