愛に焦がれて憧れて。【赤×黄】 (ページ10)

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黄「あれ、照史戻らんの？」

緑「はい、今日は相手先からそのまま直帰することになってます」

黄「そっか、ありがとうどうしよっかな…」

残業していた人もちらほら帰り始めたころ、先輩が神ちゃんと話す声が聞こえた。
席に戻ってくると眉を寄せたままパソコンの画面をにらみつけてはって。

思わずちらっと神ちゃんを見る

緑『行け行け！』

神ちゃんの口パク応援に押されて、思い切って先輩に声をかけに行く。

赤「先輩？どうかされました？」

黄「あぁ、ちょっとな？印刷したやつが出てこんくてもっかいやってみたら変な表示が出てくんねん。パソコンで困ったらいっつも照史に頼んでたから… 重岡わかる？」

赤「ちょっと見せてもらってもええですか？」

そっと画面を見せてもらうとすぐ隣から同じように覗き込んできて、その顔の近さに一気に心拍数が跳ね上がる。

赤『近い近い近い…！！！』

黄「これなんやけどな？」

見せてもらった画面にはずらずらとエラーの表示が。
一瞬なんやこれ、と思ったけどよくよく見てみれば前に自分のとこにも出たもので。

記憶を掘り起こしてなんとかエラーを攻略し、ようやくプリンターから出てきた資料を手渡す。

赤「これで大丈夫ですかね？」

黄「わ、ありがとう！重岡おってくれてほんまよかったわぁ」

赤「俺でも何とかできてでよかったです笑ちょっと時間かかっちゃいましたけど」

ぱぁっと顔を輝かせてお礼を言ってくれて、こんなことやけど先輩のお役に立てて嬉しくなる。