愛に焦がれて憧れて。【赤×黄】 (ページ4)

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12時を過ぎたころ、周りの人もぱらぱらと席を立ち始めてそろそろ昼ご飯にするかーなんて時間。

紫「じゅーんた！昼飯行こーう！」

やってきた総務部の濵田さんに先輩が申し訳なさそうな顔を向けた。

黄「ごめん濵ちゃんあと５分待っとって？」

紫「りょーかーい」

そんなやりとりが聞こえたのか２課の桐山さんがやってきた、かと思えばなんでか俺のほうに。

橙「重岡さっきのありがとうなぁ！めちゃくちゃ助かったわー」

赤「あぁ！全然！お役に立ててよかったです」

紫「なになに？なんかやらかしたん?」

二人で話していると濵田さんもこちらへ。

橙「ちゃうちゃう！前重岡が担当したことある取引先とちょっとやりとりしてさ、そこの情報うまいこと伝えてくれたから」

紫「やるやんしげちゃーん！」

赤「いやいや、まだまだですって」

黄「ごめんお待たせ！何話とったん？」

紫「照史からしげちゃんが優秀やって話聞いてた！」

黄「そらそうや。重岡は１課の誇らしい人材やで」

中間先輩にそんな風に言ってもらえるなんて。
予想外のタイミングで褒められて思わず顔に熱が集まる。

橙「あ！なあせっかくやったら重岡も一緒に昼行かへん？」

赤「えっ？！」

紫「せやせや！たまには後輩おってもええやん！」

お二人の誘いはありがたいけど、と思いつつ先輩の顔色をそっと窺う。

黄「重岡がよければどう？俺らはかまわんけど」

微笑みながらそんなこと言われて思わずぱぁっと顔を輝かせてしまった。

赤「ぜひ！ご一緒させてください！」