愛に焦がれて憧れて。【赤×黄】 (ページ1)

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赤「おはようございます！」

黄「おぉ、おはよう。今日は早いんやな」

赤「昨日終わらなかったんでやっときたくて」

　
　

あと、朝の先輩を独り占めしたくて。

言えない本心は隠したまま、先輩に笑顔であいさつした。

５つ年上の中間先輩は営業部に配属されてからずっと憧れの存在だった。
１課の中でも成績は優秀で上司からの評判も良く、部下にも優しい。嫌味なくさらりとブランドものを身に着けている姿はまさにできる大人。
自分のような凡人とはレベルの違う、大好きな、憧れの人。

そう思っていた。

あるとき会社で行われたスポーツ大会でのことだった。

サッカーに参加して汗を流したあと、ちらりと会場の端に目をやればどうやら応援に徹している様子の先輩。

あーあ、かっこいいとこ見たかったのになあなんて思っていれば、

黄「え？！俺はええって！ちょっ濵ちゃんっ！！」

紫「ええやんやろやろ！だーいじょーぶやって！」

橙「淳太くんがんばれー！」

濵田さんと桐山さんになかば押し切られる形でサッカーに加わるとなんだかぎこちない動き。

赤『サッカー苦手なんかなあ』

ぼんやりと目で追っていると、ちょうどいい具合に先輩のほうへパスが。

紫「行け淳太ー！！」