きみは堕ちない！ ページ5
Aside
悪魔はイタズラ好きだ。特に人間の怠けた姿を見るのがとても好き。
『騙される方が悪い』
こんな言葉がモットーであるくらいには。
悪魔は強欲だ。常に“ 欲 ”に忠実であり、その“ 欲 ”に溺れる人間の姿もとても好き。
言っちゃえば人間界で言う“ クズ ”が有難い事に魔界ではとても好かれる。
この学校には悪しき……いや、このモットーに基づいた美しい伝統がある。
悪魔が人間に舐められては当然以ての外だ。
だから人間に今こそ悪魔の力を知らしめよう＿＿＿そんなお偉い悪魔達の計画による活動だ。
“《
その名の通り、人間を地の底へ堕とす事。堕ちた人間の醜い“ 欲 ”から出る魔力を吸い取る事で魔界は今も生きている。
私は1年生の時、学科で習ったこの《
勿論、ミスをした時の代償がでかく、半分魂を売るような危険な活動だ。
大半の悪魔は実技を未達成のまま学生時代を終える事が多い。
しかし成功した時の達成感、英雄のように称えられるあの瞬間＿＿＿。
何も取り柄のない私だからこそ、余計に夢を見た。
私は必ずこれを今年中に成功させてみせる。
夢を応援してくれる5人の友人達のためにも＿＿＿！
kn「…………A？おーい。麺伸びちゃいますけど」
「っああぁ！ごめん考え事してて」
kn「驚き方大袈裟すぎ笑」
そんなヤバい想像してんの？と相変わらず私をイジるようにニヤニヤしながら聞いてくる私のターゲット、きんとき。
無論。彼をターゲットにした理由は「迷子の(フリをしている)私を助けたやつは騙されやすいやつだ！」と何ともアホすぎる考えに引っかかってくれたのが彼だったからである。
ちなみにこれは内緒だが、本気で道に迷っていた。
彼は単純に人助けをしただけで特別他意はないだろう。
まぁつまり何が言いたいかというと、彼はただの優男だ。と、最初は思っていた。
kn「ここの学食、美味しいよね」
「あーうん。珍しい味だよね」
kn「え？普通じゃない？」
「あ、え！？いやちが、、別にそういう意味じゃなくて！」
「どういう意味だよ」と言いながらブハッと吹き出すように笑い始める。
まーた私の発言バカにしてるよこの人……。
まぁ我ながら酷い反応だと思ってはいるけど。
悪魔の食と人間の食、若干味が違うんだよなぁ。なんて言い訳が出来るはずもなく。
だとしてもイジメ方が私より悪魔すぎる！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です！！これからも応援よろしくお願いします！！！笑 (3月26日 8時) (
レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します！！めちゃくちゃ面白いです！！一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました！！Nakamu さんのお話も頑張ってください！！ (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うさちゃ | 作成日時：2023年7月27日 12時
