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Aside
knsm「…………ほんほん。そういう理由でこんな如何にも怪しい所に用が」
今までの事情を説明したら、コネシマさんは深く頷いてくれた。ただ自分のお店に誇りがあるのか分からない発言も流れてきたが。
knsm「好きな人のためにニンゲンに成りたい。ええなぁ、学生はキラキラしとって。…………その話、親御さんにはしたんか？」
「それが……実は、出来てなくて。そのままいなくなっちゃおうかなぁなんて思っちゃってます。うち、“ 放任主義 ”なんで多分バレませんから」
コネシマさんは“ 放任主義 ”という言葉を聞いて体をピクりと跳ねらせた。そして瞼をゆっくり閉じる。
そのどことない雰囲気から何となく察してしまう部分がある。
knsm「＿＿＿親っちゅうもんは、実に厄介なもんやなぁ………………なんてな！」
彼は苦笑しながら自分の言葉を濁し、ゆっくりと現れた瞳はとても寂しい色を帯びていた。
そういえば、親子関係は地雷＿＿＿なんて噂も聞いた覚えがある。
「コネシマさんは…………」勇気を振り絞り気になった事を口にしてみた。
彼がこのお店をやっている理由。何故彼自身は“ ニンゲン ”にならないのか。……どうやってその術を手に入れたのか。
彼は何も口にしてはくれなかった。
そこには、確かな “ 壁 ”が見えた。
ただ一つだけ、分かった事がある。
塞ぎ込んで、相手と距離を取って、自分の事は全てまるで無かったようにする仕草。
自分や過去を少しでも見てしまったらこの世の終わりみたいな絶望に染まる表情。
『自分が嫌い』って想いがひしひしと伝わってくるこの感触＿＿＿＿あぁ、昔のスマイルそっくりだ。
普通の悪魔と匂いも火力も色も異なるが、“ 私達にとって ”は馴染み深い不思議な魔力。彼に親御さんの話が禁句な理由。彼が“ ニンゲン ”に成りきれない証拠。
「＿＿＿......コネシマさんは、＜悪魔の子＞なんですか？」
knsm「……………………あぁ。そうだよ」
先程の騒がしい声とはまるで別人みたいに渋めな低音ボイスで答え、ニヤリと牙を見せて笑った。
額には汗が流れており余裕のある笑顔では無い事なんて見て取れる。
地雷じゃないか、なんて少し焦って聞いてみたが最近の＜悪魔の子＞は強いらしい。
それにスマイルが知り合いって……。私の中で全ての辻褄が合った気がした。
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悪魔の子：人間と悪魔のハーフ
詳しくは「設定」を参照
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うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です！！これからも応援よろしくお願いします！！！笑 (3月26日 8時) (
レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します！！めちゃくちゃ面白いです！！一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました！！Nakamu さんのお話も頑張ってください！！ (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2023年7月27日 12時
