きみは恋しい！ ページ29
※一方その頃……
きんときside
俺が何も言わなければ正解だったのかもしれない。
今更悔いた所で、彼女は帰って来ない。
俺は何処から間違えたんだろう。そう遡る事数秒、心当たりありすぎて諦めた。
俺だって決して軽い気持ちで言った訳じゃない。ただ、深く考えて言った訳でもない。
知っていて欲しかっただけだった。本気で嫌だって事を。
それこそ軽い気持ちで揶揄うように言われても、これだけはフォロー出来ないという事を。
それに＿＿＿。
「＿＿＿そんなの、Aが悪魔って言ってるようなものじゃん………………」
悪魔が嫌いと言ってAが怒る理由も、何となく察しがついてしまいそうになる。
もしかしたらオカルト的な何かが好きな人だったのかもしれない。そんなの聞いた事ないけど。
まだ分からない。否、認めたくないだけだ。
そんなはずないとか。直ぐ目を逸らしたくなるのが俺の悪い癖。
それになるべく周りに合わせて生きようとして、我を出したらこの始末。流石に呆れてしまう。
直ぐに消え去るようなため息をつくと、涙さえ込み上げて来る。
もう何も頭入らない。この後サボってしまおうか。
そんな空っぽな脳に1人の女性の声が響いてきた。
？「なぁお兄さん。もしかして、この前の祭りでウチの事助けてくれた？」
祭りの印象は射的の事やぶるーくの事、あと嫉妬の件とか。そこら辺のイメージがあまりにも強すぎて一瞬何のことかさっぱりだった。
しかしよく見れば、この間下駄で靴擦れしていた女性に間違いは無さそうだ。
レナ「私、レナ！めっちゃ会いたかったわ〜！！あん時はありがとう。…………ん？この間より元気なさそうやなぁ」
関西弁の元気な女の人は次々にペラペラと言葉を続ける。今は、そんな気分じゃないのに。
レナ「あとアレな。女の子と一緒におったやろ。あの子は今日おらへんの？」
「……………………！！」
あの子とは、きっとAの事だろう。
あぁ、まだ話題に出して欲しくなかったのに。
顔を思い浮かべるだけで胸がとても苦しくなった。
レナ「ふーん…………どうやら、その子と何かあったって事やな。ほら、どうして？」
「…………俺がいけなかったんです、」
あの日一瞬助けただけの彼女にそこまで話す気は無かったのだが何故かさらけ出そうとしている自分が居た。
別に誰かに相談に乗って欲しい訳でも無い。
ただ自然と口が開く。それだけなのに。
何か、変だ。
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うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です！！これからも応援よろしくお願いします！！！笑 (3月26日 8時) (
レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します！！めちゃくちゃ面白いです！！一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました！！Nakamu さんのお話も頑張ってください！！ (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2023年7月27日 12時
