きみは知らない！ ページ24
Aside
自分の気持ちを自覚したあの日から、きんときに会う度に心臓が破裂しそうになる。
それに加え、こんなにも会える事が嬉しくても思わず顔に出てしまいそうになるのだ。
そろそろ気持ちが体を追い越してしまいそうになるのが怖くなってくる。
そんな浮かれた日。
些細な事がきっかけだったの。
もう彼に会わない選択を取る事になるなんて＿＿＿＿。
・
その日はいつものようにきんときに会いに行っていた日だ。何事も無く学食を一緒に食べながら他愛もない話をしていた。
私にはその空間はとても幸せだった。これ以上ないほど楽しかった。
「はぁ〜。てかさ、勉強って無くても良くない？って結構本気に思うんだけど」
kn「分からなくもないけど、世界中の人がバカになっちゃうんじゃない？それは」
「いやそうなんだけどさ、たまに『これいらないじゃん！』ってやつない？」
あー分かる分かる。と遠い目をしていたきんときは確か文系だったっけな。
というかきんときが理科と火の通った卵が嫌いな話は有名だし。これ私調べ。
半笑いで「得意分野だけならいいのにね」と補足を入れてくれるきんときは相変わらずさり気なく人に話を合わせる事がとても上手い人だ。
「もう社会とか知らないし！なに地理と公民って」
kn「まぁ、Aは全体的に勉強苦手そうだけどね笑」
「あーちょっと！！それチクチク言葉！」
あははと相も変わらず意地悪を付け足して笑ってくる。
本当にこのきんときって人間は＿＿＿＿。
「きんときって、ホント小悪魔みたい」
ただ思った事を口に出しただけ＿＿＿意図は勿論ない。
それが彼にとって、逆にどれほど傷付く言葉だったろう。
私にはそんなの知る由もなかった。何故なら私は悪魔なのだから。
そして、私は彼の事を何も知らないから。
kn「…………小悪魔、ね。……こんな事急に言ってごめんけど俺さ」
＿＿＿悪魔って、嫌いなんだよね。
衝撃的な一言だった。
「……………………………………え、、？」
悪魔の私にとってそれは拒絶の言葉に変わりなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お気に入り登録130人＆フォロワー60人突破！！
皆さん毎度応援下さりありがとうございます(T T)
これからもまだ話は続くので気長に更新をお待ちくださると嬉しいです！
お星様とハートもぜひよろしくお願いします！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です！！これからも応援よろしくお願いします！！！笑 (3月26日 8時) (
レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します！！めちゃくちゃ面白いです！！一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました！！Nakamu さんのお話も頑張ってください！！ (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うさちゃ | 作成日時：2023年7月27日 12時
