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Aside
その後周囲にいた見物人の人達は自然解散となり、私達4人が残った。
きんときはこっちを見つめて口を開いた。
kn「…………俺の勝手な行動で、
「い、いやいやいや！いいよ全然！むしろ私は、誰にでも優しいきんときが好きなんだよ？」
kn「……ほんと、ありがとう！」
きんときは目を閉じてふわっと笑った。
彼が笑うだけで周りが全てフィルターがかかるように輝く。
私はその顔を見れるだけで十分。
むしろめちゃくちゃドキッとする。つられて私も笑ってしまうの。
「ぶるーくもシャークんもありが…………あれ？」
振り向けば既に、2人共そこから姿を消していた。
見る限り少し離れた木影ぐらいで魔力の匂いがしていたので、きっと変身を解いて魔界に帰ったのだろう。
あぁ、今度会った時ちゃんと改めてお礼言おう。
kn「A」
首をこてっとして「花火見よっか」と微笑んでくれた。
うん。と、次こそは私がきんときの隣で笑んだ。
・
mb「皆さん、そろそろ花火大会が始まりますよ！」
そんなアナウンスがスピーカー越しに流れると、辺り一帯の照明が一気に姿を消す。
代わりに訪れたのは空一面に広がる花のような明かりと耳を擽る大きい音、加えて心地よい火薬の匂い。
2人で顔を上げたまま花火に気を取られていた。
ただ、こんな時間が一生続けばいいとか。
きんときとこのまま2人きりで居たいとか。
相変わらず傲慢な悪魔の考え方が頭を素通りする。
きんときも同じ気持ちだったらいいのに、なんて。
そう。これは儚くていいの。これが私の恋。
きんときへの愛。叶わぬ想い。届かぬ願い。
きっと、伝える事なく散る運命なのだから。
むしろ儚く綺麗に散ってくれたらいいのになぁ。この花火みたいに。
kn「……変な事、言っていい？」
その発言が既に変だが、頷けば彼は照れ臭そうな表情を浮かべ頬を掻いた。
kn「俺さ、多分………………ぶるーくに、ヤキモチ妬いてた。…………嫉妬した」
辞めてよ。そんな期待を持たせるように言い方をするのは。
それに、私だって。
「私だって！……助けてる女の人に、ヤキモチ？焼いたし…………」
勢いで言ってしまったもののきんときとバチッと目が合うとつい逸らしてしまった。
彼は「そっか。ごめんね」と私の頭を撫でた。
あぁ好きだな。やっぱり一生彼の傍に居たいと思えた。
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うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です！！これからも応援よろしくお願いします！！！笑 (3月26日 8時) (
レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します！！めちゃくちゃ面白いです！！一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました！！Nakamu さんのお話も頑張ってください！！ (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2023年7月27日 12時
