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Aside
誰に言われてようと絶対赤くなる。
そう、別にきんときだからとかじゃ＿＿＿。
というか、私からきんときをからかおうと仕掛けたつもりだったのに。
結局やられっぱなしだ。少しでもきんときにもダメージが入ってればいいのに。
私から目を背けて発した声が裏返っていたのが照れだったらいいのに。なんて。
kn「…………い、いいから行くよ」
珍しくどもりつつ早口でそう言うと、きんときは私の手を捕まえる。
心臓がもたない私は反射的に体を跳ねらせてしまった。
異性と手繋ぐのさえも耐性無いのに……。
繋がれた手に、例え
・
「わぁ〜〜〜っ！！！めっちゃ屋台あるよ！きんとき！！」
kn「そうだね。人も多いし」
はぐれないでね。任せて。と如何にも親子かのような会話をしながら食べ物の屋台の数々を回る。
夜空と提灯や屋台からくる光がいい感じにマッチして雰囲気が出ている。
ある程度買い物をし終わったあと、席取りに時間を掛けたが中々見つからなかった。
が、きんときがベンチに席を取ってくれて漸く腰を下ろす事が出来た。
「いやー！楽しいだけかと思ったけど、案外疲れるもんだね」
kn「おばあちゃんみたいな事言うじゃん。…………あ。うーん……ちょっといい？」
首を傾げる私に「すぐ戻るからここで待ってて」と伝えきんときはベンチから離れていく。
そんなきんときを目で追いかけると、しゃがみこんでいた女性の前で立ち止まった。
誰だろう。知り合いかな。
持っていた絆創膏を彼女に渡し、その後笑顔を向けた。
あぁ、何だろう＿＿＿とっても苦しい。
心臓がギュッてなって。
行かないで、って言えばよかった。とか。
あの人は困っていたからきんときは助けただけだよね。相変わらず根が優しいから。
当たり前であり人としてカッコイイことをしただけ。
たまたまその相手が女性だっただけ。
迷子だった私を助けたように＿＿＿＿。
そう、
彼は私だから助けたんじゃない。
というか彼にはそういう人がいくらでも居ていいはず。
というかそれを疑わなく1人で浮かれていた自分が馬鹿だった。
本当、今日は会ってからずっと恥ずかしい事しかしていない。
これじゃあ、いつか愛想尽かされてきんときが居なくなってしまってもおかしくないな。
そんなの、イヤだよ＿＿＿。
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うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です！！これからも応援よろしくお願いします！！！笑 (3月26日 8時) (
レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します！！めちゃくちゃ面白いです！！一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました！！Nakamu さんのお話も頑張ってください！！ (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2023年7月27日 12時
