プロローグ ページ1
Aside
私は悪魔だ。
人間を騙し、堕落させる。それが私の使命。
今日もターゲットである人間に接触する。
「きんときー課題やってくるの忘れたんだけどヤバいかな?」
kn「あー……どんまい」
「ちょっと!!!見捨てるの早いってぇええ〜!」
この男が私のターゲット、きんとき。
優男だし爽やかだしイケメンだしこれ以上ないこの男を私は手に掛ける。
優し過ぎる彼を騙すくらい序の口だ。まぁ、初めて接触してからもうかれこれ1年は経ってるんだけども。
でも今日こそ!!
今日こそきんときを堕として《
「きんときももう辞めたら?そんな面倒くさいのやらなくてもいーじゃん」
kn「Aはそのうち単位落とすよ?」
「いや、でも、」
kn「大学来れなくなってもいいの?」
大学に行けない……。それだけは駄目だ。
きんときに接触出来なくなってしまう。
しかし何故か意地を張って「別にいいし、、。」と可愛くない返事をしてしまう。
こんな事を言いたい訳じゃないのに……。
これってやっぱりきんときの事____
kn「俺に会えなくなっても良いって事?」
「ち、ちがっ……くは………………ない、かも」
kn「あははっ、素直じゃないなー」
胸がチクチクする。言い返せない。
これはもう、認めてもいいって事だよね。
やっぱりそうなんだ___
きんときの事____憎くてしょうがない!!
これに違いない。騙したくてうずうずしてるんだ!
私をこうやっていじって遊んでるこやつを私の手で堕落させられたら一石二鳥すぎる……!
「待っててねきんとき!いつか絶対に堕とすから!!」
kn「……………………はァ!?!?え、何言って、、」
きんときは手で顔を押えている。若干しかめっ面だ。
私の宣戦布告を受け取ったって事でいいのかな。
kn「そっちがその気なら、俺も応えるかぁ」
「えっ、ちょ、きんとき顔近っ、、!」
すぐ目の前にきんときの顔が。これ、キスしちゃうの?
え待ってそれだけは駄目……!
kn「___なーんちゃって。ドキドキした?」
「……………………ばかきんとき!!!」
kn「痛っ!!」
殴んなって、そう言って私を子供かのように宥める彼。
私なんかより小悪魔な彼。
まだまだ彼を堕とすには時間が掛かりそうです。
_____そんな、弱い悪魔と小悪魔人間の恋物語。
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うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます!面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です!!これからも応援よろしくお願いします!!!笑 (3月26日 8時) (レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します!!めちゃくちゃ面白いです!!一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました!!Nakamu さんのお話も頑張ってください!! (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさちゃ | 作成日時:2023年7月27日 12時