8、あなたの声が ページ9
Aside
ほんの少しの
他の人からしたらほんの少しの笑いを＿＿＿＿＿＿＿
br「あ！やっと笑ってくれた…」
自分以外の人が、喜んでくれるなんて。
そんな…信じられない
もう…どうしたら…
何故か目から温かいものが出てくる
それは止む気配を知らない
笑ったり泣いたり苦しくて、色んなものが混ざり合う
それはまるで久しぶりの “ 感情 ” だった
感情…か…
br「A…さん！Aさん！大丈夫…？」
「あ…う、うん…」
それもまた久しぶりの温かさで
私の涙も、赤井君の優しさも
今までは冷たい涙や冷たい “ 何か ” が私を責め続けて
それはそれは私を痛めつけて、止まらなくて
br「Aさん。中入って、落ち着こ？」
だけど＿＿＿＿＿＿＿＿＿
br「ほら！行こう？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿あなたの声が、私を癒す
「…うん…！」
もしかしたら
その優しさは毒かもしれないなんて、
･
扉を開ける
開けた先はもちろんのこと
電気がついてないので暗闇だ
いつもは少し不安ながら歩く廊下も、どこか安心した様子で歩けた気がした
リビングにつきソファに静かに座る
赤井君は「お邪魔します」と丁寧に部屋に入った
赤井君は立ったまま緊張しているのか動かなかった
その様子はどこか面白おかしく思えた
「赤井君も、座っていいよ」
br「うん…ありがとう」
やっぱり異性の家は嫌だろうか
br「調子は？落ち着いた？」
彼は私を落ち着かせるかのように優しい声で言った
それはいつものような元気な声とは随分かけ離れているようだった
いつもとは言ってもまだ会ってから2日しか経っていないが
落ち着いたよ、と返す
いつもとは違う不器用な声で
鼻声で、照れくさく、
ふと赤井君が一点の方向を見つめているのが視界にうつる
その場所には大好きな写真が
br「あの人がAさんの…？」
「うん、母親」
br「そっか…めっちゃそっくりだねw」
「…よく言われる。私はそうだとは思わないけど」
外見が似てるだけで
中身は一切違った
ただそんな母親に憧れていて
いつも輝いて見えて
私もそんな風になれたら良かっただなんて
br「でも…どこかで見たことあるよう…な…」
母はいつも色んな人に愛されてた
私もそうなりたくて
「…気のせいじゃない？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿なれなくて
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うさちゃ(プロフ) - 黒灰白有無％さん» コメントありがとうございます！終わり方はこだわったのでそう言って頂けてとても嬉しいです！！！ぜひぜひいつでもまたこの作品を読み返しに来てくださいね！( ‘-^ )b (7月1日 16時) (
レス) id: 18a8eef428 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃめちゃ感動しました、8話のあなたの声がでどこかで見たことあるようなで関わりあったんだと確信しました勿論キュンとする所もありますし感動も超大きかったです！終わり方も綺麗でとても面白かったです！また読みにきたいと思います！! (6月12日 16時) (レス) @page50 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
うさちゃ(プロフ) - マリスさん» コメントありがとうございます！すみません多分間違いです……笑 ご指摘ありがとうございました！訂正しておきますね (2022年2月28日 16時) (レス) id: 18a8eef428 (このIDを非表示/違反報告)
マリス - 1ページのやつ、2位の人2人いるのは正常ですか？ (2022年2月27日 2時) (レス) @page1 id: 5a5e58fa7b (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ、ライム、推し悪。 - うさちゃさん» 全然構わないです！(こちらこそ遅くなってしまいすみません！) いえいえ。好きでやってるだけですし〜支えられてるのなら良かったです！ 気長に待ってます！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2021年5月1日 13時
