37、失ってしまう ページ38
Aside
前までだったらきっと信じていなかった言葉も
ぶるーく君なら信じれる気がした
いつまでもずっと一緒にいてくれる気がした
だから私もずっと一緒にいたい
「ありがとう…ありがとう…！」
br「どーいたしまして！もー、泣かないでよ〜」
「そんな事言われたって…」
嬉しかったんだ
誰かにこんな言葉をかけられる日が来るなんて
誰かに笑ったり泣いたり話したり出来るなんて
「私の話は終わり。次はぶるーく君の話だよ」
そう言うとぶるーく君はふぅ、と息を吐いた
やっぱり少し怖いのだろうか
私は唾を飲み込みぶるーく君の言葉を待った
br「ん。僕の話はね…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここだけぶるーくさん視点です)
僕は昔から人と話すのがとても苦手だった
今じゃ正直自分でも考えられないくらい
友達なんかいらない、興味無いって
だってどうせ失ってしまうのだから
友情なんて儚く脆い
どっかそんな風に思っていた
そんな時に出会ったのがある大人の女性
名前は覚えていないしどこに住んでいるかも知らない
その人は僕と同じくらいの子供をもっていたらしい
会ったことはないけど
その子もどうやら話すのが苦手だったみたいで
僕の気持ちを唯一とても理解してくれていた
いつもの公園に行くとその人は居る
何かあったら励ましてくれた
あの人がいたからきっと今の僕がいる
そう言っても過言じゃないくらい
ある日その人はパタリと姿を現さなくなった
公園に行ってもいない、周辺を探したって見つかる事はなかった
まだお礼も言えてないのに
あなたがいてくれたおかげで僕はやっていけてるって
最後にもう一回でいいからお礼が言いたかった
その後はきりやんやスマイル達に出会って
皆が話しかけてくれたおかげで僕はこうやって話せるようになった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(A視点に戻ります)
br「僕は失うのが怖かっただけなんだ。もし大切なものが失ってしまったら、そう思うだけで嫌になったんだ。今思えば」
ぶるーく君もやはり辛そうにしている
だって話を聞いてるこちらも辛くなってくるんだもの
本人が辛いわけが無い
「私も…失わせないから。ぶるーく君とそばにいるって決めた。そりゃ人間、いつかは死ぬ時は来る。…でもその時まで絶対一緒にいるから」
br「…そっか。ありがとう」
心地よい風が2人の頬を撫でた
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うさちゃ(プロフ) - 黒灰白有無％さん» コメントありがとうございます！終わり方はこだわったのでそう言って頂けてとても嬉しいです！！！ぜひぜひいつでもまたこの作品を読み返しに来てくださいね！( ‘-^ )b (7月1日 16時) (
レス) id: 18a8eef428 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃめちゃ感動しました、8話のあなたの声がでどこかで見たことあるようなで関わりあったんだと確信しました勿論キュンとする所もありますし感動も超大きかったです！終わり方も綺麗でとても面白かったです！また読みにきたいと思います！! (6月12日 16時) (レス) @page50 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
うさちゃ(プロフ) - マリスさん» コメントありがとうございます！すみません多分間違いです……笑 ご指摘ありがとうございました！訂正しておきますね (2022年2月28日 16時) (レス) id: 18a8eef428 (このIDを非表示/違反報告)
マリス - 1ページのやつ、2位の人2人いるのは正常ですか？ (2022年2月27日 2時) (レス) @page1 id: 5a5e58fa7b (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ、ライム、推し悪。 - うさちゃさん» 全然構わないです！(こちらこそ遅くなってしまいすみません！) いえいえ。好きでやってるだけですし〜支えられてるのなら良かったです！ 気長に待ってます！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2021年5月1日 13時
