30、逃げてちゃ ページ31
Aside
やってしまったとばかり考える
そりゃあ誰だって言いたくない秘密の1つや2つはある
それを聞いてしまったのはいけない事だと思う
ぶるーく君は少し考えるようにして椅子に座った
何か声をかけようと思っても声が出ない
嫌われたんじゃないか
傷つけたんじゃないか
そんな後ろ向きな考えばかりしてしまう
どうしようと悩み頭を抱えた
素直に謝るか、でもまだ気にしてる奴みたいに思われるのも嫌だ
人間関係とは勉強より難しい
改めてそれを知るのだった
さっきの現場を見ていたのか
なかむ君がこちらをじっと見て
na「A！ちょっと外の空気吸いに行こうぜ」
と間違いなく私に声をかけた
私もこの空気が少し嫌で行こうか悩んだ
だが私の意見をまるで聞かずなかむ君は半ば強引に私を外へ連れ出すのだった
･
「…なに」
呼ばれた理由はだいたい予想はついてるが一応聞いておく
返ってきたのは予想通り
na「ぶるーくと、何話してたの？」
結構ストレートにそう聞かれた
なんと言えばいいのか
私がぶるーく君の事が知りたくて過去の事を聞いたら怒らせた、とでも？
私が黙って俯くとなかむ君はただ静かに返事を待った
「ぶるーく君は、過去の事、地雷なの」
言葉を途中途中詰まらす
だがなかむ君には通じているようだ
na「んー…まぁそんなところだと思う」
なかむ君があまりに軽そうに返事をするもんだから
へ、と変な声を出した
何その声、とツッコまれたがわざと聞こえないフリをした
na「…まぁでも、いつか話してくれると思うよ。ぶるーくの事だから…って言うか、Aだから、かな」
「わ、たし…？」
na「うん。そろそろあいつも向き合った方が俺はいいと思うし。良い機会だな」
なかむ君の言っている通り
ぶるーく君もきっと今過去の事に向き合おうと頑張っているのかもしれない
だから私も、逃げてちゃダメだ
いつかぶるーく君に話す事が出来るように
「…私1人じゃ不安だった。話聞いてくれてありがとうね。なかむ君」
私前より笑うの少し上手くなっているんじゃないか
そう思いながら微笑んだ
na「…これかぁ…」
「ん？何が？」
na「いや、別に？」
そうなかむ君は謎の事を口にすると
顔を半分覆い隠すように顔に手を当てた
隠しているようで耳が少し赤くなっているのは見て見ぬふりをしよう
涼しい風に当たって気持ちがフワフワする
あぁ、なんだかぶるーく君に会いたい
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うさちゃ(プロフ) - 黒灰白有無％さん» コメントありがとうございます！終わり方はこだわったのでそう言って頂けてとても嬉しいです！！！ぜひぜひいつでもまたこの作品を読み返しに来てくださいね！( ‘-^ )b (7月1日 16時) (
レス) id: 18a8eef428 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃめちゃ感動しました、8話のあなたの声がでどこかで見たことあるようなで関わりあったんだと確信しました勿論キュンとする所もありますし感動も超大きかったです！終わり方も綺麗でとても面白かったです！また読みにきたいと思います！! (6月12日 16時) (レス) @page50 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
うさちゃ(プロフ) - マリスさん» コメントありがとうございます！すみません多分間違いです……笑 ご指摘ありがとうございました！訂正しておきますね (2022年2月28日 16時) (レス) id: 18a8eef428 (このIDを非表示/違反報告)
マリス - 1ページのやつ、2位の人2人いるのは正常ですか？ (2022年2月27日 2時) (レス) @page1 id: 5a5e58fa7b (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ、ライム、推し悪。 - うさちゃさん» 全然構わないです！(こちらこそ遅くなってしまいすみません！) いえいえ。好きでやってるだけですし〜支えられてるのなら良かったです！ 気長に待ってます！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2021年5月1日 13時
