11、思ってしまった ページ12
Aside
でも大丈夫
彼がいる
でも少し視線に耐えられなくなり思わず下を向く
私は何も悪くない
そう考えるのに必死になって仕方なかった
それを見越したぶるーく君が
br「Aさん、あそこの席に座ろ」
と私を誘導してくれた
やはり彼には迷惑かけっぱなしだな
今まで1人でいたはずなのに
彼に甘えすぎなんだろう
そうは言っても何も出来ないくせに
えぇ、と自分なりに優しく返事をした
ぶるーく君は他の人達と少し離れた場所に座った
そして私もそれについて行き座る
さり気ない優しさが私の心を揺らす
br「さぁ、勉強勉強っと…」
彼はそう呟き私を焦らせるようにペンを走り出させた
私も早く勉強しないとな
そう彼の思惑通り？の行動をした
･
その後ももちろん話すこともなく
響くのはカキカキと書く音だけ
それは一昨日誰もが予想できるはずがないと言えるような様子だった
そもそもこんな陰キャとぶるーく君が一緒にいるのがおかしいから
あのぶるーく君が真剣に勉強している様子は少し面白く思えた
でも根は真面目なんだろうなと昨日で分かった
あまり昨日のことは思い出したくないけど
するとぶるーく君が沈黙を破った
br「Aさん…ここ教えて欲しいんだけど…」
あぁ…ここなら…
「…と言うわけで…ここから分かる？」
br「ワァオ…すっごい分かりやすい！ありがと〜」
「別にこれくらいなら大丈夫」
br「いや〜さすがっスわ！」
「私そんなに褒められる存在じゃない」
br「え〜？ じゃあどういう存在？ あ！僕だけのそんざ…」
「早くここ解いて」
br「すみませんでした」
漫才じゃないんだから、と強くツッコミつつも自分の口角が少し上がって言うのに気がつくと少し恥ずかしくなった
それも見たぶるーく君も口角が上がっている
だからか、恥ずかしさも少しづつ消えていった
私たち何やっているんだろう
ただ少し…思ってしまった…私は…
･
その後もあまり話すことはなく
たまに分からないところがあればぶるーく君が聞いてくるだけ
そんな時間がただただ過ぎていった
ふと窓を見るとそこは夕焼けで染まっていた
さて、そろそろ時間だろうか
「ぶるーく君…そろそろ帰ります」
br「もうそんな時間か〜。家近いし、危ないから送ってくよ」
素直にいいのと聞けば予想通りYesと返ってきた
やはり彼は優しすぎる
だから私もこんなになってしまったんだ
ただそうは思っても
自然と否定はしたくなかった
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うさちゃ(プロフ) - 黒灰白有無％さん» コメントありがとうございます！終わり方はこだわったのでそう言って頂けてとても嬉しいです！！！ぜひぜひいつでもまたこの作品を読み返しに来てくださいね！( ‘-^ )b (7月1日 16時) (
レス) id: 18a8eef428 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 完結おめでとうございます！めちゃめちゃ感動しました、8話のあなたの声がでどこかで見たことあるようなで関わりあったんだと確信しました勿論キュンとする所もありますし感動も超大きかったです！終わり方も綺麗でとても面白かったです！また読みにきたいと思います！! (6月12日 16時) (レス) @page50 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
うさちゃ(プロフ) - マリスさん» コメントありがとうございます！すみません多分間違いです……笑 ご指摘ありがとうございました！訂正しておきますね (2022年2月28日 16時) (レス) id: 18a8eef428 (このIDを非表示/違反報告)
マリス - 1ページのやつ、2位の人2人いるのは正常ですか？ (2022年2月27日 2時) (レス) @page1 id: 5a5e58fa7b (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ、ライム、推し悪。 - うさちゃさん» 全然構わないです！(こちらこそ遅くなってしまいすみません！) いえいえ。好きでやってるだけですし〜支えられてるのなら良かったです！ 気長に待ってます！ (2021年6月18日 22時) (レス) id: 01ab6b60a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2021年5月1日 13時
