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Aside
ポアロの表玄関を出ると、さっそくホウキで掃き掃除をします。
こういう仕事は初めてだから嬉しくなり、つい鼻歌を歌って掃除をした。
『〜♪♪〜♪』
コ「Aさん!」
『あれ、コナン君?どうしたの?もしかして帰るの?』
コ「違うよ!本の感想を言いに来たんだ」
そう言って、今日の朝に渡した推理小説の表紙を見せる。
コ「これすっごく面白いね。特に最後の推測とか僕が予想してなかったものが出ててきてびっくりしたよ」
『もう全部読んだの!?』
コ「うん!面白くて読みいっちゃった!」
コナン君って本を読むのが速いのかな?
その本、かなりの厚さだよ?
休み時間じゃ到底無理そうなんだけど。ま、いっか。
私は相づちをうちつつホウキを動かします。
(事実:授業中にもこっそり読んでました)
コ「僕この本読んだことないや!本屋に売ってるの?」
『ううん。そこら辺じゃ売ってないみたい。それ、知り合いから貰ったものだから』
コ「えっ、そうなんだ!他のも読みたいな〜」
『分かった!他のも持ってくるね』
コ「わーい!!」←本心
・・・・めっちゃ可愛いです。
よし。明日たくさん持ってこよう。
コ「ねえ。どうしてもメール交換できないの?本のこととか話たいんだけど……」
しゅんと話すコナンさん。
やめて〜!私そういうの弱いの!!
『んっと。じゃあ門限着けよっかな。
朝の六時から夜の六時までって約束できるなら交換しよう』
コ「ほんと!?約束する!!」
負けました。
私の連絡先が入った携帯を見つめてコナン君が何かを思いだしたのか「あっ、そうだ!」と拳を手のひらに叩きつけました。
コ「一つ質問していい?」
『はい?』
どうしたんだろう?
返事をするとコナン君の表情から可愛らしさが消えたました。
子供の目とは思えない鋭い瞳が私を見据えます。
コ「Aさんって一般人?」
『へ?一般人?』
コ「うん。この世には警察とか探偵とか一般人とはいえない存在があるでしょ?
昨日のAさんを見たら何かやってるのかなって思ったから」
どうして急にそんなことを聞くんだろう。
そんな昨日のこと気になってるのかな?
……ああ。そっか、君は────
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きゃーぽん(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2020年9月29日 18時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年8月30日 9時