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Aside
人は自分で犯したことを人のせいだと言い訳をつけ、それを認めない。
だからいつになっても子供のまま。
目の前の彼もそう。
人のせいにして自分の犯した罪を認めない。
自分の心に聞いてみてといっても無理だろう。
子供なのだから。
私は心の中でため息を漏らし、彼から視線を外した。
人はどうしてこんなにも弱い生き物なんだ?
誰かのせいにしないと生きられないの?
コ「Aさん後ろっ!!!!!!!!!!」
裏から向かってくるナイフをスレスレの所でかわし、ナイフを持っていた腕を掴む。
そして開いていた足と足の間に自分の足を入れ、腕を引き自分の背中にやつの顎をぶつける。そして彼の後ろシャツを掴み、釣竿を振るように彼をおもいっきり床に投げ捨てた。
男「ぐはっ!」
彼からすぐにナイフを奪い取る。
──人を巻き込むな。
静かにそいつに吹き込んだ。
つもりだが、すでに眠ってしまった彼の耳に届きはしなかった。
私の言葉は誰にも聞こえずに終わった。
全ーA「「「ポカーン」」」
目「(はっ!)取り押さえろ!!」
『………』
目「A君っ!すごいな君は!!」
『どうも』
目「ナイフ、もらってもいいかい?」
『ええ。もちろんです』
私はそう返事をすると、手に持っていたナイフを警部に渡した。
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きゃーぽん(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2020年9月29日 18時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年8月30日 9時