14 ページ17
梓「それにAちゃんならペラペラペラペラ」
えええ、待ってください梓さん!
ものすごいスピードでポアロの良いとことか、募集しているアルバイト生の人材とか、どうこーするとかめっちゃ話が早い。
わ、私の頭が追い付かない。
『あのー』
目をきらきらさせ語り続けている梓さんに声をふる。
頼む。戻ってきてください。
──────────
安室side
梓さんとテーブルから回収した皿を洗っていると、女子高生たちの話が聞こえてきた。
ら「Aちゃん!!是非共空手部に入ってくれない!!Aちゃんは私と互角にやりあえる程の実力者だよ!!戦力としても申し分無いよ!!」
どうやらAさんの部活を決めているようだ。
けれど、肝心の彼女は。
『帰宅部がいいです』
部活に入りたくないようだ。
──AA。
あの時の女に一番近い存在となっている。
繋がるのはあの髪。
あまりにも特殊な色だったので目に焼き付いていた。
同じ色のシルバーの髪。
瞳は紫色。
北ヨーロッパの血を引いている。
彼女は見た目は外人だが、中身はれっきとした日本人だ。
彼女自身あの髪のせいで色々と悩んでいるようだが、髪を染めないことによると、気に入るようなことがあったみたいだ。
僕としても嫌いな色ではない。
なんて同情しようとしているのか。
彼女はあのときの女かもしれないのに。
あの時、あいつらは急所を的確にやられていた。
手慣れなものだとすぐに分かった。
黒の組織とは関わりは今の所になさそうだが、俺たちの正体を知っていることから放っておくわけにはいかない。
なんとしても近づかなければ。
考え事をしていると皿を洗い終わってしまった。
さて──
安「あれ? 梓さん?」
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きゃーぽん(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2020年9月29日 18時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜桜 | 作成日時:2020年8月30日 9時