触れられそうで、けど儚くて【Satoshi】 (ページ4)

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あ「咲菜ちゃん、今日部活行く？」

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長かった授業も終わってあっという間に放課後。

一応、私と咲菜ちゃんは『写真部』に所属してる。

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咲菜ちゃんは友達の私が所属してるから

なんていう理由で同じ部活に。

けど私は単に写真を撮ることが大好きだから写真部に入ってる。

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いつか大野先輩の写真をカメラに収めることが私の夢、だったり？

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咲「あぁ、ごっめん！今日これでさ」

申し訳なさそうに手を合わせて、そう小指を立てた彼女。

はいはい。また例の彼氏さんとデートね。っと…噂をすればもう。

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翔「咲菜」

あんな爽やかイケメンな先輩と付き合ってるだなんてやっぱり咲菜ちゃんは凄い。

いつもこうやって放課後

部活がない日以外はクラスに迎えに来てる。

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…おまけに友達の私には会釈まで。出来た彼氏さん。

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あ「分かった。松本先生にはバレないように言っとくね」

咲「ありがと～！A大好き！」

ギュッ…って私に抱きついた咲菜ちゃん。

いくら部活サボりといってもこういう可愛らしいところを見せられるとついつい許しちゃう。

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翔先輩と咲菜ちゃんを笑顔で迎えた。

とりあえず松本先生のところまで行って来るかぁ。

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翔先輩と咲菜ちゃんの楽しそうな姿を見てふと思う。

男の人と付き合うって…いったいどんな感じなんだろう？

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