望side 2 ページ17
望「…A…どこや。」
玄関が違うから途中で見失ってもうた。
こういうときって…
河川敷や！
そう思ったら足が勝手に動いた。
こんなに走ったのいつ以来だろう。
とにかくAのそばまで行きたい。
隣にいてあげたい。
河川敷が見えてきた。
いつもより小さなAの背中。
おった。俺の好きな人。
1番会いたい人。
望「…A！」
A「…の…ぞむ…。」
Aの顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
望「A、どないしたん？話してくれへんかな…。ゆっくりで…ええで。時間ならいくらでもあるから。」
Aはしばらく黙りこんでいた。
やっと泣き止んだ時には
気持ちが切り替わったようや顔をしていた。
A「…私ね、テスト問題、盗んだことになってるんやって。学生証がテスト問題のある金庫近くに落ちてたらしくてね。で、一週間の謹慎。」
望「それって…誰かに陥れられたってこと？」
A「…さーね。なんや、話したら楽になった。ありがとうな…のんちゃん。私、帰るから。もう、平気だから。1人にして。」
のんちゃん…なんて…
弱ってるやん。
望「…ここまで来たんやし…家まで送らせてや。」
Aは何も言わずに歩き出した。
こういう時かっこいい男の人なら
抱きしめてあげるのかもしれない。
でも、俺にはできんかった。
幼馴染の距離が邪魔をして。
今の俺にできる精一杯は
Aの隣を歩くことだけやった。
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しげっち(プロフ) - 智崋＠森早下さいさん» 教えていただき、ありがとうございました。間違って押してしまっていたので、言われるまで気づきませんでした！ (2014年9月14日 7時) (
レス) id: 14ff5e475b (このIDを非表示/違反報告)
智崋＠森早下さい(プロフ) - すみません、オリジナルフラグを外さないといけませんよ汗 (2014年9月14日 2時) (携帯から) (レス) id: e2044727cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しげっち | 作成日時：2014年9月11日 13時
