検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:5,138 hit

第二話 ページ2






 朝6時。
眠たい目を擦りながら、廊下から聞こえる無数の足音をまだ覚醒しない頭で聞く。
むくりと起きて、ベッドの上に座りながらぼーっとする。
 「ダメだ、起きれない。」そう思い、再びベッドに倒れ込もうとした瞬間
背中に強い衝撃が掛かり首に手を回される。


「A、もう朝だよ。起きて一緒に行こ?」


 すぐ横を向くとそこにあるのは満面の笑みのコニー。
「...えぇ。」と生返事をして、ぼーっと寝ぼけ眼でこの愛らしい顔を見ているとすぐ後ろで笑い声が聞こえる。


「Aは相変わらず朝に弱いな! そろそろ起きないとレイ呼ぶぞ!」


 笑いながら告げられたドンの言葉を聞いて、頭の中が急激に覚める。


「っ! さぁ、もう起きたわ!一緒に行きましょうかドン、コニー!...わったぁ!?」


 レイに嫌味込で説教されるのはこりごりだと、すぐさまベッドから降りようとしたところ
シーツに足が絡まり、顔面から見事に床にダイブをしてしまった。
 ゆっくり顔を上げると、涙を流しながら笑ってるドンと私の背中を摩りながら心配げなコニー。


「...あ、りがとうコニー。....ッドン!いい加減笑うのはやめなさい!」


 真っ赤な顔を覆いながら、叫ぶように言う。




第三話→←第一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんこ | 作成日時:2018年1月4日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。