第二話 ページ2
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朝6時。
眠たい目を擦りながら、廊下から聞こえる無数の足音をまだ覚醒しない頭で聞く。
むくりと起きて、ベッドの上に座りながらぼーっとする。
「ダメだ、起きれない。」そう思い、再びベッドに倒れ込もうとした瞬間
背中に強い衝撃が掛かり首に手を回される。
「A、もう朝だよ。起きて一緒に行こ?」
すぐ横を向くとそこにあるのは満面の笑みのコニー。
「...えぇ。」と生返事をして、ぼーっと寝ぼけ眼でこの愛らしい顔を見ているとすぐ後ろで笑い声が聞こえる。
「Aは相変わらず朝に弱いな! そろそろ起きないとレイ呼ぶぞ!」
笑いながら告げられたドンの言葉を聞いて、頭の中が急激に覚める。
「っ! さぁ、もう起きたわ!一緒に行きましょうかドン、コニー!...わったぁ!?」
レイに嫌味込で説教されるのはこりごりだと、すぐさまベッドから降りようとしたところ
シーツに足が絡まり、顔面から見事に床にダイブをしてしまった。
ゆっくり顔を上げると、涙を流しながら笑ってるドンと私の背中を摩りながら心配げなコニー。
「...あ、りがとうコニー。....ッドン!いい加減笑うのはやめなさい!」
真っ赤な顔を覆いながら、叫ぶように言う。
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作者名:にゃんこ | 作成日時:2018年1月4日 2時