･ ページ2
･
･
Aさんは
僕を見て申し訳なさそうに微笑むと
目の前にだらんと垂れている
僕の手を取った。
A「不安に、させちゃったね、笑」
翔「、、ん」
ごめんね、大丈夫だよ。っていう風に
繋がれた手にぎゅっと力が込められるから、
僕も、ぎゅってする。
A「これは、そういうんじゃなくてね？」
どうやら、僕が考えていたこととは違うらしい。
さっきまで、あんなに、
疑って、もやもやしてたのに。
Aさんの声で、温度で、
ほわん、ほわん、って柔らかい色が
広がっていく。
A「今日、仕事中にちょっと空きができて。
仮眠しちゃったの。」
翔「、うん。」
A「それで、すぐ寝ちゃったんだけど、
起きたら、毛布がかかってて。
、、きっと誰かが置いてあったやつをかけてくれたんだと思うんだけど。」
A「それが、この匂い、、だったかな笑」
照れたようにはにかんで
ごめんね、って手を離された。
翔「え、あ、僕の方こそ、、早とちりでごめん、」
え、え、
は、恥ずかしぃぃぃぃ！(/ω＼*)
全然なんにもないじゃん！！
会社の毛布の匂いだったじゃん！！
それを、僕は、、
他の男の人とナニした、、とか。
翔「恥ずかしい、、」
思わず両手で顔を覆ってしまう。
A「ふふっ、ゴハン食べよっか。」
小さく可愛い、と呟かれた言葉は聞こえなかったことにして。
なんだか、とっても恥ずかしいけど
それ以上に安心して。
リビングへ向かう背中に抱きつく。
ぐぅーっと体重をかけると
ちょ、重いー、って嫌がる声が聞こえた。
でもね、Aさん。
上がった口角で分かる、幸せそうなその顔。
これからも僕以外に見せちゃダメだよ？
end
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さとまお | 作成日時：2020年10月18日 19時
