Episode105：目的 ページ19
*莉緒side*
「自白剤なんて使わなくても、いざとなったら力で屈服させられるから。薬なんて入れてないよ、ね？ ね、ルキ君？」
「……あぁ」
力で屈服させる、ねぇ。どれだけ自分の力に自信があるんだろう。痛みに静香が屈すると思うのだろうか。……私なら、屈すると思われてそうだけどなぁ。痛いのは嫌なんだけどどうしよう？ ……まぁ、対策は後で考えるとして。
「そうだね。こんな
ねっ？と静香の方を向いて私はにやりと笑った。そして優しく手を握って耳元にそっと�牾擇靴澆世有瓩飯颪�かける。その言葉を聞いた静香は、少し呆れたかのように目を伏せて溜息をひとつする。それから私に向けて「そうね」と笑った。
……やっぱりかわいい。部屋が少し寒い気がするけれどこの笑顔と手の温もりで何とかなるぐらいに私の心は高鳴っていた。無神のみんなの視線も気にならないぐらいに……と言ったら嘘になるけれど。
「私は静香と私に危害が加わらなければ協力するよ〜！出来うる限りだけどね」
――まあ、勿論第一優先にするは私たちのことだけど。なーんて心の中で付け足して、相手の様子を伺う。無神ルキが椅子に座って冷静にこちらを見つめていて、無神コウはその横でニコニコ笑っている。無神アズサは自分の腕の包帯を見つめながら嬉しそうに微笑んでいて、無神ユーマは少し離れたところで角砂糖を口に頬張っていた。
なんとも個性豊か〜〜！！ ……とかいう私は椅子に腰かけ机の下で静香と手を繋ぎ、静香は私とこっそり手を繋ぎながら無神ルキとにらみ合っている。うーん、やっぱりすっごくシュ〜ル！
「――先ず確認させて貰うのだけれど、私の目的は�犁朷豕瓦鮖Δ垢海鉢瓩世院�それで、あんた達は何が目的なのかしら？」
「ん〜？ 目的ねぇ、う〜ん。言ってもいいのかな、これ。ルキ君？」
「……�爐△諒�の為にすべきことをする�瓩修譴世韻澄�
――あの方？
「――そう、それしか言えないならいいわ。細かく計画を立てる必要はない。大まかなところだけ決めて、後は自由にしましょ？」
――無駄にきっちりした計画を立てても無駄だもの。と静香はニヒルに告げた。そしてﾎﾞｿｯと私にも聞き取れないぐらいの声で呟いた。�犁朷豕瓦蛤戮�く計画を立てるなんて嫌よ�瓩函�
「そだねぇ、じゃあ協力してくれるよね？」
*さとぅ*
続く (更新停止中)
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