Episode104：暴走 ページ18
「これ……飲み物、どうぞ……」
恐る恐る、といった風に無神アズサが温かい紅茶を出してきた。飲む気なんてさらさら無かったが、一応会釈をする。無神アズサの向こうでニコニコと屈託のない嘘のような笑顔を張り付けた無神コウを睨み付けた。
しかし、このタイミングで飲み物を差し出すなんて何かやましいことでもあるのかと疑ってしまう。それも仕方ないだろう。なんせ、こいつらは
「わ、ありがとー」
「心配しないでよ〜、これから協力する仲間に毒なんて盛らないから」
そういうことを言ってしまうからこそ、無駄に心配なんだとあきれる。きっと頭が足りていないんだ、顔だけで生き抜いてきたタイプだ。
「うーん。毒、じゃないものが入ってる――ってのはないよね？」
「へぇ。例えば？」
「自白剤とか――なんてね、そんなことないよね！ ――信じてるからさ」
結構深くまで聞き込む莉緒に焦りと不安を抑えつつも、暴走し始めた莉緒はとどまることを知らないのだ。
そう考えているとふいに莉緒が差し出された紅茶を一口、口に含んで飲み込んだ。
「……莉緒っ」
「――大丈夫、静香は飲まないで。いざとなった時には静香に守って貰うんだから、ね？」
「ばか…。 莉緒にもし、もし何かあったら即交渉決裂よ。分かってるんでしょうね？」
舐るように睨み付ける。ねえ、あたしから莉緒までも奪ったら…。絶対心の底から後悔するわ。それほどに大切な
「あははっ、ほーんと面白いね？ 自白剤なんて使わなくても、いざとなったら力で屈服させられるから。薬なんて入れてないよ、ね？ルキくん」
「あぁ」
「そうだね、こんな
・：・：・
ご無沙汰しております、やましぃです！
全然更新できず放置してしまい、本当に申し訳ありませんでした。
コラボ仲間、又、大切なネッ友であるさとぅ氏にも迷惑をかけてしまい、とても反省しております。
やましぃはこの春より高校に入学致しました。
好きな人もできましたし、友達もできて充実した毎日を送っていますが、勉強にバイト部活とパソコンを開く時間が全然出来ず、このような結果となってしまいました。
亀になりますが、頑張って更新していきたいと思っております！！(^^)b
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