満月ノ記憶。【DIABOLIKLOVERS】

07/幼き頃の面影は消えて ページ7

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「おい」



その声が耳に届いた瞬間、私の体はとある方向へ、ぐいっと引っ張られた。
ソファの方に体が傾く。おお、近くにシュウが、ということはー…。


起きていたんだね！！！ なんてこった！！！


「ぅわおっと……なんだなんだ。シュウ、起きてらっしゃったんですね。あは。別に、このまま起きなかったら頭に頭突きしてやるぜ、ぐへへ。とか、私全く思って無いです」

「わざとらしい敬語、あと全部心の声駄々漏れだから。隠しても無駄」

「ばれてらっしゃいましたかー…、ばれちゃったなら仕方がないね。うん。『はい、頭突きしてやるぜ、この野郎、ぐへへ』と思っていました。ごめんなさい。」

「今度からは？」

「気を付けます」

「あぁ、眠い……」



私はいかにも反省したような顔を見せる。
すると、怒るのもめんどくさいと思ったのかシュウはまた寝始めた。



(ふふふ、気を付けるとは言ったけれど、やらないとは一言も言っていない。――シュウも分かって居るはず。これで何回目だっけ？ ふっふっふ。今度は気付かれずにやってみせる。そういえば、もう夕飯食べたのかな――？)



ごろん、とソファに横になる。何も変わらない、いつも通りの彼。



(きっとこれはちょっとのことじゃ、もう起きないなー…。)



小さいころの面影は何処にもない――分かってる。
変わらない人なんていない。過去と違うことだってある。
それでも――それでも私は――、



「ねぇ。……あ、そうだった。もう寝ちゃったんだ……」


ゆっさゆっさと体を揺らしても起きない。
このまま寝かせておこう、怒らせると後が怖い。



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評価7票ありがとうございます!!!
本当に有り難うございます｡ﾟ(ﾟ´Д`ﾟ)ﾟ｡
コメントもしてくださる方もいて幸せです……!!
絡ませてほしいキャラとかコメントしてください!!
無神のキャラでも大丈夫です!!
無神のキャラの場合は無神家と接触させるのが早くなります!!
(※出ることはもう決まっています※)








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