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校長室に着くと、神妙な顔をしたダンブルドアが待ち構えていて
僕は焦る気持ちを堪えながら彼の言葉を待った
「被害はまだ少ない………が、増える可能性は十分にある」
『……』
「会場はマグルの運営するキャンプ場のすぐ隣じゃ
恐らく専門機関が彼らの記憶操作に手こずっておるじゃろう」
コク、と頷くとダンブルドアは真剣な眼差しを向ける
「そこでじゃ………A
お主には今夜限り"伝説の闇祓い"に戻って欲しい」
『……!』
「かつて……死人を一人も出さず多くの死喰い人をアズカバン送りにしてきたお主なら、この騒動を収めることが出来るじゃろう
行ってくれるかの?」
予想外の言葉に目を見開いた僕だが先生の力強い眼差しに覚悟を決めて頷いた
『もちろんです、先生』
ダンブルドアとマクゴナガル先生は柔らかい笑みを浮かべ、僕に煙突飛行粉を渡してくれる
「くれぐれも頼むぞ、A」
『はい!』
僕は暖炉から目的地へと向かう
会場近くのボロ屋の暖炉から出て、すぐさま外へと駆け出した
『………これは』
外に出ると、あちこちから悲鳴が聞こえてきて
至る所に炎が上がっているのが見えた
『とにかく、状況判断から始めましょうか』
僕は杖を取り出し目を伏せる
ありったけの魔力を瞳の方へ送り、天眼を見開いた
『………』
視界から送られる無数の情報を整理する
人数、魔力、その他全ての情報を頭に入れた僕は最も混乱の激しい場所へ向かった
ワールドカップに集まった大勢の死喰い人達が遊び半分で人々を怖がらせているようだが、そのせいで何十人もの怪我人が出ている
『……!
インカーセラスッ!!!』
と、マグルの一家を浮かせてバカ笑いしている奴らをみつけて容赦なく縛り上げる
「なっ!なんだお前!!!」
「コイツ……っ
A・ポップルウェルじゃないか!?!?」
「何だと!?!?
お前があの……!?!?」
『うるさいな……』
「っ……ぐぁ、」
突然縛り上げられ、叫びながらもがいている奴らを黙らせマグルの一家を救出する
『お怪我は……』
「ひ、ひぃぃぃ!!!」
が、僕が話しかけると怯えきった彼らは気絶してしまった
僕は申し訳ない気持ちで、傷ついた彼らを魔法で癒しその場を後にする
記憶操作は専門機関がやってくれるだろう
『さて、早いとこ片付けてしまいましょうか』
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わさび(プロフ) - やよいさん» コメントありがとうございます!体調の心配も……なんてお優しい!!!更新遅れてすみません!もう少ししたら再開致しますのでお待ち頂けると幸いです! (5月22日 22時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 初コメ失礼します!お話とてもおもしろかったです!お体に気をつけながら更新がんばって下さい!応援しています! (5月20日 19時) (レス) @page38 id: fcb1a6dad0 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 真昼さん» 返信が遅くなり申し訳ありません!!!!待っていてくださる方がいてとても嬉しいです!!!!暖かいコメント、本当にありがとうございます!!!!! (2023年5月9日 0時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - ヴォルデモートが登場するのが、待ち遠しいです!! 続きも頑張ってください! ずっと応援しています! (2023年5月6日 21時) (レス) @page36 id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 散歩するトマトさん» こんな時間に……っこんな時間に読んで頂きありがとうございます!!!!お優しいコメント痛み入ります……、寝て……寝てください……() (2023年3月27日 1時) (レス) @page31 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わさび | 作成日時:2022年10月29日 22時