・味の七変化 ページ44
※このお話は、リーマスがホグワーツで先生をしていた時の時系列です
・
ある日の夜、自室で生徒たちの課題を評価していると控えめにノックの音が響いた
『はい、どうぞ？
………！リーマス！』
「こんな時間にすまないね、今良いかな？」
『もちろん！さぁ入って？』
訪ねて来たのはリーマスで、僕は喜んで彼を迎え入れた
『紅茶でも飲む？』
「ありがとう、そんなに気を遣わなくて良いんだよ
押しかけてきたのは私だ」
『ふふふ、まぁ良いじゃない』
相変わらず控えめなリーマスに笑いが漏れ、椅子に座った彼に紅茶を差し出す
「………生徒の課題かい？」
紅茶を1口飲んだリーマスが僕の勉強机を眺めてそう零す
僕は頷いてリーマスの前に座った
『そう、マグルが使っている道具と僕達が使っている道具にどんな差があるかのレポート
案外皆よく書けてる………逆に僕が気付かされてばかりだよ』
「ｸｽ、Aらしいね………ねぇ、前から聞こうと思ってたんだけど」
『ん、何？』
リーマスは少しティーカップを弄んだ後、ゆっくりと口を開いた
「その、君がマグル学を教えている理由について
世間には"知らない世界の事を知りたかった"って言ってるみたいだけど、どうもそれだけじゃない気がしてね」
『………あぁ、その事だったの』
気まずそうにしているリーマスがおかしくて思わず僕は微笑んだ
僕は持っていたティーカップを置いて両手を合わせる
『……マグルの世界って、僕の知らない世界でしょう？
それを学んでみたかったって言うのは本当だよ……でも』
「……でも？」
『………ハリーが暮らしている世界でもあったから』
「……！まさか、それで？」
僕は小さく頷いてリーマスを見た
リーマスは信じられないと言った顔をしていて、少しだけ目線を逸らす
『ハリーを引き取れなかった以上、彼のことを知る為にはマグルの事を知る必要があったんだ……
彼が魔法界に足を踏み入れ僕と交流を持った時……それはきっと役に立つと思ってね』
「じゃあハリーが暮らしている世界を知るために、闇の魔術に対する防衛術の教授を断ったのかい？
まさか……本気で？」
『そう。……イカれてるって思った？
でも僕はこの選択に後悔はしていないよ、僕でなくても闇の魔術に対する防衛術を教えれる先生は幾らでもいる
リーマスだってそうだ、違う？』
リーマスは暫く唖然とし、何も言わなかった
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わさび(プロフ) - mikittyさん» こちらこそ読んで頂きありがとうございます🥰いつもコメントくださるおかげで凄く元気になれます！！！ (2022年12月10日 23時) (
レス) @page50 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2022年12月10日 23時) (レス) @page50 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 8940さん» なんて嬉しいご感想……！！！！ありがとうございます、もう皆さんからのコメントを読んで常にニヤニヤしております、亀更新ですが最後までよろしくお願いいたします！！！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page48 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
8940(プロフ) - なんだかんだ言って付き合ってくれるスネイプ先生かわよ。いつも楽しく読んでます！本編もそうですが番外編もクスクス笑ったりジーンときたり感情が忙しいです笑無理しない程度に投稿頑張ってください！m(_ _)m応援してます！ (2022年12月6日 22時) (レス) id: ad77761afd (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - mikittyさん» すみません爆笑しました……笑 これをきっかけにだいぶ積極的になったみたいですよ😂 あ、ちなみにシリウスはリーマスから怒られながらも感謝されました笑 (2022年12月5日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年10月24日 21時
