・愛の治療薬 ページ23
※シリウスがリーマスの家に同居しています
・
『ｹﾎｯ………ん"ん"ｯ』
「……？どうしたの？今日何だか様子がおかしいね」
もうすぐ冬がやってくる秋の終わり頃、何だか喉の調子がおかしくて僕は本日何度目かの咳を零した
それに気づいたリーマスが、暖炉の傍で読み進めていた小説から顔を上げて眉を下げる
『何だか喉の調子がおかしくて………ｹﾎｯ』
「大丈夫？風邪かな……最近急に寒くなってきたからね
他におかしい所は？」
「何だ？何かあったのか？」
「Aの喉の調子がおかしいんだって………あぁ、少し熱いね」
リーマスが僕を気遣って立ち上がり、おでこに手を当てて熱を測る
リーマスの大きな手は冷たくて、少し熱っぽかった体には気持ちが良かった
「そりゃ大変だ、悪くしないように今夜は早く寝るんだぞ？
そうだ！ジンジャーティーを作ってやろう、レモン入りのな
風邪の引き始めにはこれが一番だ！美味いぞ〜」
『ｸｽｯ、ありがとうシリウス……』
「さ、とにかくベッドへ
……私は薬を探して来るよ」
『うん……ありがとう、ｹﾎｯ』
リーマスにショールを肩からかけてもらい、僕は若干ふらつく足で階段を上る
リーマスと僕の部屋に入ると、少し冷たくなった布団に潜り込んで丸くなった
『……寒い、っｹﾎｯ
もぅ……風邪なんて引いたのいつぶりかな』
暖炉に火を入れようかと思ったが、生憎魔法を使えるほどの元気が無い
足先が氷のように冷たくなっていて、僕はふるふると震えながら布団が温まるのを待っていた
そして暫くして控えめなノックが聞こえたと思ったら、リーマスがお盆にコップと深めの器やタオル、そして薬を持って入ってきた
「大丈夫かい？
……この部屋寒いね、ちょっと待って？今暖炉に火を入れるから」
サイドテーブルにお盆を置いて、リーマスは杖を一振りする
部屋がポウッと明るくなり、次第に温かみを帯びてきた
『ありがとう……』
「君が体調を崩すなんて珍しいから心配なんだよ……
喉は痛む？」
『少し……』
リーマスは器に貼られた水にタオルを浸けて強めに絞った
そして濡れたタオルを優しく僕の喉に充ててくれる
「冷たくないかい？」
『うん……気持ち良い』
「そう、良かった」
リーマスは僕の言葉を聞くと、眉を下げて優しく頭を撫でてくれた
僕はその手にひどく安心しながら、ゆっくりと目を閉じていった
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わさび(プロフ) - mikittyさん» こちらこそ読んで頂きありがとうございます🥰いつもコメントくださるおかげで凄く元気になれます！！！ (2022年12月10日 23時) (
レス) @page50 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2022年12月10日 23時) (レス) @page50 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 8940さん» なんて嬉しいご感想……！！！！ありがとうございます、もう皆さんからのコメントを読んで常にニヤニヤしております、亀更新ですが最後までよろしくお願いいたします！！！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page48 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
8940(プロフ) - なんだかんだ言って付き合ってくれるスネイプ先生かわよ。いつも楽しく読んでます！本編もそうですが番外編もクスクス笑ったりジーンときたり感情が忙しいです笑無理しない程度に投稿頑張ってください！m(_ _)m応援してます！ (2022年12月6日 22時) (レス) id: ad77761afd (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - mikittyさん» すみません爆笑しました……笑 これをきっかけにだいぶ積極的になったみたいですよ😂 あ、ちなみにシリウスはリーマスから怒られながらも感謝されました笑 (2022年12月5日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年10月24日 21時
