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暫く放心状態だったが、ドアをノックされる音で我に返った。
慌てて扉を開けると険しい顔をしたマクゴナガル先生が立っていて、一気に意識が切り替わる。
『何かあったんですか？』
「えぇ、実は生徒達が乗った列車に突然ディメンターが乗り込み…………そこでポッターが襲われたそうです」
『なんですって……？
それでハリーは？！』
「安心なさいA。
ポッターは無事です、偶然同じコンパートメントに乗り合わせた優秀な先生が……彼を守ってくださったそうですよ」
『………え』
マクゴナガル先生の先程とは打って変わった優しい瞳に確信を得た。
………リーマスだ。
「ふふ、その様子では既に知っていたようですね？」
『………では、彼は本当に？』
「えぇ。新しい闇の魔術に対する防衛術の先生は
リーマスです」
良かったですね、と肩を叩いて去っていくマクゴナガル先生。
『………っ』
僕はどうしたら良いのかわからなかった。
嬉しくて………幸せで………どうにかなってしまいそうで
いても立ってもいられずに部屋を飛び出す。
汽車は既にホグワーツについているらしい。
本当ならすぐにでもハリーの所へ行きたかったが、僕の足は自然と闇の魔術に対する防衛術の担当教師に振り分けられている部屋へと向いていた。
早足で廊下を駆ける。
はぁ、はぁ、と荒くなった呼吸を何とか落ち着かせて扉の前に立った。
『………、』
どうしよう、動けない。
ドアノブに手を伸ばしたが、どうにも躊躇ってしまって開けられない。
でもわかる、この先にリーマスがいる。
愛おしい魔力が………扉の向こうにいるのを教えてくれていた。
もう一度深呼吸をして、勇気を振り絞りノックする。
「どうぞ？」
『………っ』
リーマスの声だ。本物だ。
なぜか泣きそうになりながらドアノブを捻る。
『………』
「すみません、まだ片付けが終わっていな………」
向こうを向いて本を整理していたリーマスが振り返る。
優しい緑が僕を捉えた瞬間、思わず頬が緩んで
そのまま彼の方に駆け出した。
「………っ
A！」
『リーマス……っ』
彼もこちらへ手を広げながら近づいてきて、僕達は強く抱きしめ合った。
「………驚いたかい？」
『もちろん………驚くに決まってる……っ』
嬉しそうに笑う彼の声を聞きながら、僕は幸せのあまり目を閉じた。
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わさび(プロフ) - さやかさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！私もアズカバンの囚人が1番好きなので、ついつい長々と書いてしまいました！笑 最後までよろしくお願いします！！！ (2022年9月29日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - はじめまして、更新お疲れ様です！個人的にハリポタの中でアズカバンの囚人が1番好きなのでほんとうに楽しませてもらっています！これからもよろしくお願いします！(^^) (2022年9月29日 20時) (レス) @page50 id: dad1d07543 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 見知らぬ子猫さん» わわ！一気に！？それはお疲れ様でした……！とっても嬉しいコメントありがとうございます！！亀更新ですが最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年9月26日 7時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
見知らぬ子猫(プロフ) - ここまで一気に見させてもらったんですけど面白すぎます！！これからの展開がすごく楽しみです！頑張ってください！ (2022年9月26日 4時) (レス) @page37 id: 1647542551 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！！ (2022年9月8日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年9月8日 14時
