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「ポップルウェル先生はいつも、どんな事を思い浮かべてるんですか……？」
リーマスとハリーの特別授業を見に行く気満々だった僕だったが、薬を持ったマダムに呼び止められてしまい少々遅れてしまっていた
もう始まってだいぶ経つだろうなとぼんやり思いながら教室に足を踏み入れると、なんとハリーが気絶しているではないか
慌てて魔力を補給すると、幾分かマシになった顔色で目を覚ました彼は守護霊の呪文を何回か練習していた
が、全て上手くいかず困った顔で僕に冒頭の質問を投げかけてきた
『僕ですか？
そうですねぇ……』
頭に浮かぶのはやはりリーマスの事………
また頭の中を覗いたのか、視界の端で嬉しそうな顔をしているおじさんには気づかなかったフリをしよう
それは良いとして、はてさて困った。
まさかハリーに目の前のおじさんの事だよ、なんて言えないし……
どう伝えたら良いのやら……
『うぅん……
学生時代の事………でしょうか……』
「学生時代の事？」
『えぇ、君のお父さんやお母さん……それにルーピン先生の事もね』
「………」
難しい顔をして黙り込むハリー
初めて箒に乗った時の思い出は、確かに彼にとって幸せな思い出だったんだろう
それが弱いと言われてしまって、戸惑いから動けなくなってしまったのかもしれない
僕はハリーに近寄って目を合わせた
『ハリー、聞いて？』
「……？」
『難しく考える必要はないんです
君が感じた通りで良いんですよ』
「さっきからそうしてるんです……
でも、ダメでした……」
『………そうですね
これは難しい魔法ですから』
「僕には……やっぱり幸せな思い出がないんでしょうか」
『………本当にそう思う？』
「え？」
目を見開いて、驚いた顔をするハリー
『君は、自分には幸せと感じた思い出が一つも無いと本気で思いますか？』
「………」
『思い出してみてください、君だけが知っている本当に幸せな思い出を』
ハリーは何かを考え込んだ様子で頷き、杖を握り直した
「ルーピン先生」
「……良し、もう1回だ」
リーマスが再びボガートの扉を開ける
「………ッ
"エクスペクト・パトローナム"！！！」
少しずつ、でも力強く……ハリーの杖から光が溢れ出す
僕は目を疑った
リーマスも驚いたようだが、嬉しそうにハリーを鼓舞し続ける
「そうだ！ハリー！！その調子だ！！！」
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わさび(プロフ) - さやかさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！私もアズカバンの囚人が1番好きなので、ついつい長々と書いてしまいました！笑 最後までよろしくお願いします！！！ (2022年9月29日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - はじめまして、更新お疲れ様です！個人的にハリポタの中でアズカバンの囚人が1番好きなのでほんとうに楽しませてもらっています！これからもよろしくお願いします！(^^) (2022年9月29日 20時) (レス) @page50 id: dad1d07543 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 見知らぬ子猫さん» わわ！一気に！？それはお疲れ様でした……！とっても嬉しいコメントありがとうございます！！亀更新ですが最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年9月26日 7時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
見知らぬ子猫(プロフ) - ここまで一気に見させてもらったんですけど面白すぎます！！これからの展開がすごく楽しみです！頑張ってください！ (2022年9月26日 4時) (レス) @page37 id: 1647542551 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！！ (2022年9月8日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年9月8日 14時
