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『………いない』
おかしい、ハリーがどこにも見当たらない
きっと皆がホグズミードに行っているから寂しい思いをしているだろうと思ったのに
『……』
まさか？と2年前に彼に送った透明マントが頭を過ぎる
いやいや、ないないと頭を振り、自室へ帰ろうと踵を返したその瞬間
「やぁ」
『び………っくりした！！！』
目の前にリーマスが立っていた
彼は身長が高い分、近くに立たれると圧迫感がすごい
ごめんごめんと笑いながら1歩離れてくれるリーマス
「ちょっと耳に入れておきたいことがあってね」
『何かあったの？』
「………あぁ、それが
ハリーの事なんだ」
ハリー？と聞き返すと、リーマスは少し嬉しそうに頷いた
どうやらディメンターに対抗する為に守護霊の呪文を教えて欲しいと言われたらしい
休暇が明けたら彼に指導をつけてあげるのだそうだ
その話を聞いて、思わず僕も頬が緩む
『見に行ってもいい？』
「もちろんだよ、君の方が彼に教えられることも多いだろうし
君がいてくれた方が、ハリーも安心するだろうからね」
そう言って優しく頭を撫でられ、少し恥ずかしくなった
『いや……そんな事は無いよ
教えるのならリーマスの方が向いてる』
これは本心だ。
休暇前の授業では色んな生徒から彼の授業の褒め言葉を聞いた
わかりやすく、楽しい、やる気がでると
「それは嬉しいけどね
でもハリーが最も心を許しているのは君だよ
彼がそう言ってたから間違いない」
はて、ハリーがわざわざそんな事を口にするだろうか？
彼は案外照れ屋だから、人への好意をあまり大っぴらにしないタイプだと思っていたけれど……
もしや？とひとつの可能性にたどり着く
『……さてはハリーの頭の中を覗いたな？』
「………」
しら〜と目を逸らすリーマス
覗いたんだな？
『やっぱり
……やめてあげなよ、思春期なんだから』
「あはは、閉心術を知らない若者からは……
読もうと思っていなくてもダダ漏れでね」
『………全く、今日はそういう事にしといてあげる』
「信じてないね？本当なんだよ、A」
『はいはい』
別に疑ったつもりは無いが、慌てる彼が可愛かったので適当にあしらうフリをして大広間へ歩き出す
『……雪、また降ってきたね』
「そうだね、さ、早く中へ入ろう」
外は雪が降り出していて、出かけている生徒達が風邪をひかないか心配だった
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わさび(プロフ) - さやかさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！私もアズカバンの囚人が1番好きなので、ついつい長々と書いてしまいました！笑 最後までよろしくお願いします！！！ (2022年9月29日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - はじめまして、更新お疲れ様です！個人的にハリポタの中でアズカバンの囚人が1番好きなのでほんとうに楽しませてもらっています！これからもよろしくお願いします！(^^) (2022年9月29日 20時) (レス) @page50 id: dad1d07543 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 見知らぬ子猫さん» わわ！一気に！？それはお疲れ様でした……！とっても嬉しいコメントありがとうございます！！亀更新ですが最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年9月26日 7時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
見知らぬ子猫(プロフ) - ここまで一気に見させてもらったんですけど面白すぎます！！これからの展開がすごく楽しみです！頑張ってください！ (2022年9月26日 4時) (レス) @page37 id: 1647542551 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！！ (2022年9月8日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年9月8日 14時
