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Remus side
顔を上げたAはにひっと悪戯げに笑って、あろう事か私の脇を擽り始めた。
「ちょ、なに……あははっ
やめっ……やめて、あはははっ」
『強がり言った罰だ、本音を言ってみろこの強がり小僧！』
「ほ、本音……？本音ってなに……っあははははっ」
『離れろって言う割に、本当に離れた瞬間しゅんとしたシッポと耳が見えたぞ
寂しいなら寂しいって言えばいいのに……笑』
いつの間にか擽るのをやめていたAは、慈悲深い瞳で私を見下ろしてくる。
その視線が擽ったくて、つい顔を逸らしてしまった。
クスっと笑いながら、Aは私の上から退く。
それが何となく寂しくて、起き上がりながらぐいっとその細腕を引き寄せた。
『ぅあ……？！』
バランスを崩したAはいとも容易く私の元へと帰ってくる。
私よりも随分小さな体を抱き込むと、大人しく私の胸に頭を預けてくれた。
………かわいい。
「ありがとうA………もう少しこのままでもいいかな」
『もちろん。
リーマスは寂しがり屋だからね……』
ソファーに背を預け、2人してカーペットの上に座る。
暖炉の優しい火がAの顔を柔らかく照らして、まるで絵の様に思えた。
『ん、そうだ。
リーマス……ダンブルドアから手紙預かってるよ』
「え？ダンブルドアから？」
『うん、はいこれ』
胸ポケットから取り出した手紙を渡してくれるA
不思議に思いながらそれを受け取り、そっとAを離す。
それを合図に立ち上がると、Aはキッチンの方へと歩いていった。
どうやらお茶を用意してくれるらしい。
ソファーに座り直して封を切る。
カサ、と取り出した手紙を読んで声を上げそうになった。
"闇の魔術に対する防衛術の教師に君を推薦した。
来年度、ホグワーツにて教鞭を執ってもらいたい。"
こんな幸せな事があっていいのか。
ちょうど次の仕事を探さなければと思っていた時に、まさかこんな………
"勿論、Aには内緒にの"
ふはっとその文を見て吹き出す。
相変わらず、あの校長は我が恋人をからかうのが好きらしい。
『どうしたの、そんなに笑って………
手紙、何が書いてあったの？』
お盆にティーカップ2つと、チョコレートを乗せて戻ってきたA。
私は彼の頬に口付けながら「なんでもないよ」と告げる。
少し頬を赤らめながら『そっか…』と照れたAがとても愛おしく思えた。
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わさび(プロフ) - さやかさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！私もアズカバンの囚人が1番好きなので、ついつい長々と書いてしまいました！笑 最後までよろしくお願いします！！！ (2022年9月29日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - はじめまして、更新お疲れ様です！個人的にハリポタの中でアズカバンの囚人が1番好きなのでほんとうに楽しませてもらっています！これからもよろしくお願いします！(^^) (2022年9月29日 20時) (レス) @page50 id: dad1d07543 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 見知らぬ子猫さん» わわ！一気に！？それはお疲れ様でした……！とっても嬉しいコメントありがとうございます！！亀更新ですが最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年9月26日 7時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
見知らぬ子猫(プロフ) - ここまで一気に見させてもらったんですけど面白すぎます！！これからの展開がすごく楽しみです！頑張ってください！ (2022年9月26日 4時) (レス) @page37 id: 1647542551 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！！ (2022年9月8日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年9月8日 14時
