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始業式以来、セブルスに話しかけようとしても全力で避けられてしまっていたが、これでやっと話す口実ができた。
『そうだ、今何時です？』
「そうね……お昼の3時を過ぎた頃かしら
貴方が運ばれてきてからもう3時間も経ったのね……では、私は薬品を整理してますから。
間違ってもベッドから抜け出そうなんて考えないでくださいね？」
何かして欲しいことがあったら私を呼ぶように。と言ってマダムは去っていく。
僕はマダムにお礼を言い、力なくベッドに横になった。
確かに………かなり血を失ったらしい
目がぐるぐると回る。
心なしか気持ちが悪い……。
はぁ、と目を瞑って右腕を瞼の上に乗せた。
それにしてもセブルス……一体なんの薬を使ったんだろう。
後で聞いておかなくちゃ、と密かに決意していると愛おしい魔力を感じた。
「………A？」
パッと腕を退けて声の主を見やる。
『………リーマス』
彼は唇を震わせて、手に持っていた花を落とした。
かと思うと慌ててそれを拾い上げ、小走りで僕の方へ向かって来てくれる。
「目が覚めたんだね……！本当に良かった……っ」
起き上がろうと思ったがそれを制され、リーマスは僕に覆いかぶさって優しく抱きしめてくれた。
『心配かけてごめん……授業は上手くいった？』
ぐず、と鼻を鳴らしたリーマスはゆっくりと顔を上げて赤くなった目を擦りながら頷いた。
「あぁ、色々話したいことがあるんだ」
リーマスは最初の授業でボガートを題材にしたらしい。
それには生徒達も楽しんで取り組んでくれたそうだ。
だが、ハリーの番になるとちょっとしたハプニングが起きてしまって授業は中断に……。
リーマスは優しい顔をしながら穏やかに僕を見た。
「ハリーはとても勇敢だ。彼が恐れているのは"恐怖そのもの"なんだよ、A」
その嬉しそうな顔に僕も釣られて笑顔になる。
『あーあ、見たかったなぁ……リーマスの初授業』
「私も君に見てもらいたかった……」
暫く穏やかな時間が過ぎた。
そうだ、とリーマスは声を上げると耳元に口を寄せ、小声でびっくりする事を囁いてきた。
どうやらロングボトム君の怖いものはセブルスで、彼はそれをロングボトム君のお祖母様の衣装に変えるよう指示したらい。
想像だけでもおかしくて思わず吹き出してしまった。
リーマスも笑いだし、二人して笑っていると恐ろしい声が聞こえた。
「何がそんなにおかしいのかね」
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わさび(プロフ) - さやかさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！私もアズカバンの囚人が1番好きなので、ついつい長々と書いてしまいました！笑 最後までよろしくお願いします！！！ (2022年9月29日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - はじめまして、更新お疲れ様です！個人的にハリポタの中でアズカバンの囚人が1番好きなのでほんとうに楽しませてもらっています！これからもよろしくお願いします！(^^) (2022年9月29日 20時) (レス) @page50 id: dad1d07543 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 見知らぬ子猫さん» わわ！一気に！？それはお疲れ様でした……！とっても嬉しいコメントありがとうございます！！亀更新ですが最後まで頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2022年9月26日 7時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
見知らぬ子猫(プロフ) - ここまで一気に見させてもらったんですけど面白すぎます！！これからの展開がすごく楽しみです！頑張ってください！ (2022年9月26日 4時) (レス) @page37 id: 1647542551 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！！ (2022年9月8日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年9月8日 14時
