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ナメクジ事件から数日。



夕食が終わり、自室に帰ろうと廊下を歩いていると今まで感じたことの無い気配を感じた。




『………?』



気持ちが悪い魔力。



いや、これは………魔力というより……。




ゾワッとした何かが背筋を走る。



思わずその場に硬直してしまう程の殺気。



背後から何者かに睨まれている気がした。



後ろを振り返ってはいけない。直感でそう思った。




『……』



ローブから杖を取り出す。



まだ、あの気味の悪い魔力は背後にいる。



だが不思議なことに、後ろの魔力がこちらに向かってくる様子は無い。




じっと眺めているだけだ。




『………ッ』




なんだ、何がいる。





冷や汗が頬を伝う。呼吸が浅くなり、謎の圧迫感に押しつぶされそうになりながら杖を握りしめた。




ズリ……




『………!』



何かが這いずる音がして、バッと後ろを振り返った。






が、





『………?


何もいない?』



杖を向けた先には何もおらず、ただ真っ黒な闇だけが広がっていた。




『何だったんだ………今の』




杖を降ろし、独り言ちる。



確かに何か居たはずなのだ。



世界一安全と言われているこのホグワーツで、何かが起きている。



『生徒が遭遇したら危険だ……。


早く正体を突き止めないと』



ザワ……



『ん?』



廊下の奥で何やら人が集まっている気配を感じた。




『まさか……』





もし、さっきの奴に生徒が遭遇していたら………





『まずいな、急がないと……!』






最悪命を落としかねない。






嫌な予感に胸を騒がせながら、僕は多くの魔力が集まっている方向へと足を走らせた。

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わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます!そう言って頂けると励みになります!これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます!編集いたしました!これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます!(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わさび | 作成日時:2022年8月23日 15時

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