拾ノ型 ページ11
だが、せめて生きていてほしかった。
＿＿＿死んでしまっては、何も残らないのだから。
守りたいのなら、強くなければならない。
この世界でも、誰かを守れるだけの力を手に入れなければ。大切な人たちを守れるだけの力を。
既に全集中・常中と幻の呼吸は、護身術として全て獲得済みである。
護身術とは言えど、もし一般の人が喰らったら目も当てられない様になること間違い無しだ。そこは気を付けなければならない。
修行として山の中を走ったり、岩を運んだりするのも最初の方こそきつかったが、今となって
そう苦しくもない。
年端もいかぬ故全盛期の肉体にはやや劣ってしまっているが、致し方ないことだろう。
試してみて分かったが、どうやら今世の体にも十分に合う呼吸のようで、意外とすぐにコツを掴むことができた。
個性の性質上、特に怪しまれることもなく練習することができたのも幸いして、自分の型の不足部分を他の呼吸の型で補うなどの技の研究もぼちぼち進んでいる。
それに、自分から言いたくはないのだが、周りの子供よりも精神年齢や知識量が随分進んでしまっているのがあってか悲しいことに友達と呼べる子が一人もいない。
よって、時間だけは腐るほどある。
この際私のコミュニケーション能力の低さは置いておいて、喜ぶべきことだと思っておこう。
一応説明しておくと、私の個性の“刃”は、体のどこからでも刀を出すことができ、更に一度に出せる数にも制限がない。そして、一度見た刀は記憶に残っていればなんでも出せる。
よって、万が一鬼に囲まれるようなことがあってもすぐに串刺しの刑だ。
そのような失態を晒してしまうようなことはないと思うが、念の為。
ちなみに、確かに制限はないが、あまり調子に乗って出しすぎてしまうと刀がすぐ欠けたり、体力が極端に消耗したりして、酷いときにはぼろぼろと崩れ落ちてゆく。
まさに諸刃の剣というやつだ。「無理をするな」ということでもあるのだろう。
そもそも“個性”事態が血鬼術と同じという印象があるのと、かつての上弦の壱と全く同じ能力ということもあり自分含めた“個性”に対する嫌悪感はどうしても拭えないのだが、今の時代はこれが当たり前だというのだから割り切る他ない。百年も経ってしまったのだ、そりゃ変わる。
それに、刀をぶん回していても叱られないというのは非常に好都合だ。公共の場ではもちろんできないが。その点は鬼殺隊と相違ない。それはそうか。
ラッキー食べ物
すし
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ねぎ＋(プロフ) - 水稀さん» ありがとうございます！銭湯…同音とはいえ、お恥ずかしい限りです…これからはできる限り誤字をなくしていきます！ご指摘ありがとうございます！ (2021年8月3日 22時) (
レス) id: 124a1bc937 (このIDを非表示/違反報告)
水稀 - 最新話で、轟君を捕縛したところで、恐らくですが、誤字を見つけました。銭湯の所多分戦闘だと思います。間違いだったらすみません。 (2021年8月2日 14時) (レス) id: 41c46c637f (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ＋(プロフ) - 水稀さん» コメントありがとうございます！そうなんです、戦闘シーンが思った以上に難しくて苦戦してます 笑 面白いと言っていただいてとても励みになります！これからも更新していくので、応援宜しくお願いします！ (2021年7月15日 1時) (レス) id: 124a1bc937 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ＋(プロフ) - 高校ぐらし！！さん» コメントありがとうございます！面白いと思っていただけて良かったです！今後も地道に活動していくので、応援宜しくお願いします！ (2021年7月15日 1時) (レス) id: 124a1bc937 (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ＋(プロフ) - 朱鷺巫女さん» コメントありがとうございます！これからの展開も頑張っていくので、応援宜しくお願いします！ (2021年7月15日 1時) (レス) id: 124a1bc937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねぎ＋ | 作成日時：2021年2月21日 15時
