泣きたい時は…の段3 ページ10
距離が近い将軍にAは苦笑いする
しかし、そんな事を気にせず将軍はAを自身の体にくっつけていた
将軍「Aには、この部屋の掃除とご飯を作って貰いたい。あと、夜話し相手にもなって欲しいのだ。」
『話し相手ですか…、わかりました。夜に伺わせて貰いますね。』
Aはそう言うと、一礼して将軍の部屋を出た
将軍が怪しい笑みを浮かべているとは知らずに
部屋を出たAは、厨房へ向かい晩御飯の準備に加わる
他の女中は、将軍専属の女中となったAに視線を集めていた
「貴方が新しい子よね?噂通りの美しさだわ…」
「ほんとほんと、将軍様が専属にするのも理解できるわ。」
『はは…、皆さんもとても美人さんばかりですね。』
自分を褒め讃える女中にAは、困ったように笑う
いい人ばかりで安心しているのだが、もし忍者とバレたらどうなるのか、それが心配となっていた
手慣れた手つきで料理を作り、厨房を出たAは気になっている部屋へ向かう
将軍の部屋へ行く時にあった、小さな部屋から妙な話し声が聞こえたからだ
部屋を見つけると、少しの隙間を空けて中を見たAは驚愕の表情を浮かべた
『何なんだ…これは…』
「誰?」
「新しく入ってきた子かな?」
Aが見たのは、小さな部屋に綺麗な女性達が鎖で繋がれていたのだった
悲しそうな目に、Aは言葉を失っていた
『貴方達は…一体…』
「将軍の怒りを買ってしまったの」
「私達は、代償として自由を奪われたのよ」
「きっと一生ね…」
拳を固く握りしめる
この城の真実、将軍の本当の顔を知ったAは女性達と目を合わせると、口を開いた
『貴方達が此処にいる必要はもうありません。必ず私が助けます。なので、この城の秘密を全部知る必要があるのです。』
強い瞳で見つめるAに女性達は、悲しそうな瞳から涙を流した
か細い声で「ありがとう」と言うと、Aに一つの金色の鍵を渡した
「この鍵で外にある倉庫を開けて。そこに秘密があるわ。」
『感謝します。』
Aは深く頭を下げると、鍵を持って倉庫へと向かい出した
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アクヤ - 覚えやすいし、面白い!だから、好き! (2019年9月7日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 歴史は覚えやすいですよね! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - そうなんですか!私は歴史が一番得意です! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 文系は全体的に得意です! (2019年9月5日 22時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - はい!ちなみになんですけど、好きなとか得意な教科はなんですか? (2019年9月5日 21時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年5月26日 22時