泣きたい時は…の段2 ページ9
Aを城へ入れると、すぐ側にいた女中に仕事を教えるよう命令する
女中は、頷くとAと共に個室へと向かい出した
「此処が、女中が着替えたりする場所よ。はい、これを着てね。」
『綺麗な装束ですね。』
「将軍様が選んだのよ。女性が好きそうな装束にしようって。」
女中の女性は、装束を見ながら微笑む
淡い紅色の生地に、薄く花の柄が入った装束はまさしく女性が好きそうな物だ
Aは着ていた着物を脱ぎ、装束に身を包む
その姿を見た女性は、頰を赤らめた
「とても綺麗よ。」
『ありがとうございます。にしても、此処の女中さん皆んなお綺麗ですよね。』
「将軍様が美人しか雇わないから…、貴方はとても美人だから凄く気に入られると思うわ。」
『そういえば、先程将軍様に専属の女中になれと言われたのですが…』
首を傾げるAに女性は、目を大きく見開き、Aの肩を掴む
突然の事に体をびくりとさせるAだったが、女中さんの慌てた顔を見て真剣な顔となった
『何かあるのでしょうか…?』
「将軍様は、美人な女性を次々雇うけれど、自分専属の女中にさせないの。将軍様は…まさか、」
『まさか?』
「…何でもないわ。将軍様が待ってるから行きなさい。」
『わかりました…』
話をはぐらかされ、眉を潜めるAだったが笑顔を作るとその場を去った
去ったAを女性は悲しそうな目で見ていたのだった
「将軍様が本気になってしまった子なのね…。」
将軍の部屋へと向かう途中、他の部屋を見たりするが、どの部屋もそこまで豪華とは言えない、何方かと言えば、質素な部屋だ
しかしAは、心の中に違和感を感じながらも将軍の部屋の前へと着いたのだった
『失礼致します、Aです。』
将軍「入れ!」
おずおずと中に入るAを手招きする将軍
少し警戒しながら将軍の元へ向かうAだったが、突然肩を掴まれ、体に引き寄せられた
将軍「やはり、この世の者とは思えない美しさだな…。ずっとA、お主のような女を探していた、、」
『は、はあ…』
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アクヤ - 覚えやすいし、面白い!だから、好き! (2019年9月7日 16時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 歴史は覚えやすいですよね! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - そうなんですか!私は歴史が一番得意です! (2019年9月7日 15時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» 文系は全体的に得意です! (2019年9月5日 22時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - はい!ちなみになんですけど、好きなとか得意な教科はなんですか? (2019年9月5日 21時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年5月26日 22時